ノベルゲームにおける”ここぞ!”という「隠し玉」「一度きり」を用意しよう

ここぞ!という「隠し玉」「一度きり」を用意しよう

ノベルゲームにおいて「ここぞ!」という場面ってありますよね?
特に物語の盛り上がりであったり、ヒロインの魅力を出す場面等が思い浮かぶでしょうか。

そんな時に、テキストの描写だけでも構いませんが、更に「画像や音楽」の「隠し玉」「一度きり」で特別感を演出する方法があります。
その時だからこその「隠し玉」なので、手間はかかります。
しかし、余裕があれば、ぜひともやってもらいたい方法です。

今回は「隠し玉」の効果的な使い方と、どのようなモノを用意すると良いのか、についてまとめてみました。

目次

  1. 一度だからこそ印象に残る事もある
  2. 繰り返し使われたモノは記憶には残るが「その時」は演出できない
  3. 一度だけに効果的なのは「立ち絵」「BGM」「イベントCG」等
  4. 普段使う「日常的なモノ」と特別な「非日常」の使い分けが大切

一度だからこそ印象に残る事もある

貴方にも「特別な日」って何かありませんか?

例えば「努力が認められて表彰された日」「悪い事をして、思いっきり怒られた日」等
良い事でも悪い事でも「あんな事あったなぁ……」とか「この日の事は一生忘れないだろうなぁ」というような特別な日の事です。

もしこれが毎日表彰されているような人や、毎日思いっきり怒られている人であれば、特別ではなくてそれは、ありふれた日常になります。
一度だけ、もしくは滅多にない事だからこそ「強く印象に残る」のです。

何もそれは人生だけではなく物語、ノベルゲームの演出においても同じです。
何度も繰り返すのではなく「一度だけ」ここぞという場面で使うからこそ、プレイヤーの心に残るものになるのです。

繰り返し使われたモノは記憶には残るが「その時」は演出できない

ノベルゲームにおいて繰り返し使われているモノとして、何が思い浮かびますか?
私の場合、BGMや立ち絵、背景辺りがパっと思い浮かびました。

何度も繰り返されることで「ああ、この音楽いいな」「この立ち絵かわいいな」「いつもの場所(背景)なんだな」
と、繰り返し使われる事で記憶には残り易いでしょう。

しかし、いつも使われているモノは「日常」になります。
前述した「特別な日」を演出する事は出来ないのです。

一度だけに効果的なのは「立ち絵」「BGM」「イベントCG」等

では、ノベルゲームにおいて特別な日を演出するには何が効果的か。

それは「立ち絵」や「BGM」「イベントCG」になります。
特に「イベントCG」に関しては説明する必要はないかもしれませんが、ここぞという場面に使われるものになります。

例えば「ヒロインとの出会い」「衝撃的なシーン」
基本的にはイベントCGはその場限り(日常的なモノは何度も使う場合もあります)で、その瞬間をプレイヤーに印象付ける事が出来ます。
「日常」が立ち絵やいつものBGMで演出されていた時に、突然やってくる「非日常」
そこで、イベントCGが使われるのです。

イベントCGが特別感、非日常感を演出する大きな武器であるのは当然として、それ以外に効果的なモノとして「立ち絵」と「BGM」もあります。

「立ち絵」の場合は、特別な体パターンや表情差分。
イベントCGで出す程ではないけれど、その時限り、一度だけの表情や体パターンは貴重で、強く印象に残すことが出来るでしょう。

具体的には、いつも笑顔なキャラなんだけど、一度だけ立ち絵で見せる悲しい表情とか。
(この場合はイベントCGでやる可能性も高そうですが)

同じように「BGM」の効果も大きいです。
上記の、笑顔なキャラが悲しそうにしている時ーその瞬間だけ流れる切ないBGM。
しかも、そこでしか流さなければ、そのBGMはその場面の専用曲になるわけです。

プレイヤーからしたら、キャラクターが悲しそうにしていたあの場面のBGMとして記憶に強く残るでしょう。
(後々聴いた時、ああ、あのシーン良かったよな……と思いだす可能性が高いでしょう)

このように、特別な場面、この時だけ!の「隠し玉」を用意するだけで、強く印象に残すことが可能なのです。
ただし、そこだけのために用意する必要がある為、贅沢であり、手間はかかります。

しかし、重要シーンのためだけに、一つや二つ、用意してみるのもアリだと思いますよ?
特に、エンディング付近とか、中盤の盛り上がりポイントに用意するのが良いのではないかと思います。

逆に、そのような場面で日常的に使っているモノを使用した場合、もしかしたら「またか」と思われてしまうかもしれません。
いくら感動的なBGMだって、ずっと流れていたり、何度も繰り返し流していたら印象に残りにくいのです。
(あ、これはあの音楽だ!という認識にはならないでしょう)

もちろん、日常で使うBGMやイラストは別です。
そちらには普段の安心感、その世界観を表現する事が出来るのですから。

が、ここぞというモノを何度も使うのでは印象に残りにくい!という事を伝えたいです。
極論を言うと、メインテーマ曲がエンディングの良い場面で流れると燃えますよね?

しかし、メインテーマ曲がどうでも良い場面でずっと流れていたら、その最後の演出でも特別感がなく「またか」になってしまうという事です。

普段使う「日常的なモノ」と特別な「非日常」の使い分けが大切

結論としてはこのようになります。
「日常」では日常のBGMや立ち絵、背景などがあります。

そして、時々やってくる「非日常」
この時だけに使われるBGMや立ち絵、イベントCG、背景等があれば、より印象に残すことが出来る。
という事になります。

どちらも大切なので、日常は日常として長く使えるものを。
非日常は、その時だけ、特別な時だけ使えるものを。
それぞれ用意する必要があります。

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