主人公が「できる事」と「できない事」を考えるだけで物語が作れます!
「主人公が「できる事」と「できない事」を考えると物語が作れます!」
物語が作れない……何を描いて良いのかわからない、と悩んでいませんか?
そして、貴方の物語の主人公には「できる事」と「できない事」がありますか?
この2つをしっかりと決めておくだけで物語の大筋が決まり、方向性が見えてきます。
そして、それだけで物語を作る事が出来てしまうんです。
私も物語を作る時は様々な方法を使いますが、主人公の「できる事」そして「できない事」から動き出す物語も多いです。
もし、物語の方向性が決まらない、どんな内容にしたいのかわからない!そんな時はこれから紹介する事を試してみてください。
目次
1.「できる事」「できない事」が物語の方向性を決める
主人公の「できる事」「できない事」これだけを決めてしまえば、物語の方向性が決まります!
とはいえ、本当にそうなの?と思う方もいるかもしれません。
では、実際に主人公の「できる事」「できない事」を決めてみます。
主人公が出来ることは「勉強」できない事は「友達を作る事」
主人公は全国でも有数の進学校に通い、勉強は全国でもベスト10に入るくらいの成績。
しかし、人生=勉強と言うような生活を送って来たため、友達もいない上に、作り方もわからない。
そんなある日、主人公はふと「勉強できても友達ができないヤツって寂しいよな、負け組だよな」という周囲の声を聞く。
勉強を通して、誰にも負けなくないと言う性格に育った主人公。
遠まわしに、負け組と言われた事が頭に来て、それなら友達を作ってやる!と友達を作ろうとするのだが……。
と、これだけで「勉強ができる」けれど「友達を作るのが苦手(出来ない)」主人公の物語が出来そうじゃありませんか?
もちろん、友達が作れないが出来ない事なので、そう簡単には出来ません。
なぜ、できないのか?
それは主人公が勉強しかしてこなかったから。
きっと、この主人公は友達の作り方を「勉強」と同じように考えてしまうはずです。
公式を当てはめて友達を作ろうとしたり、計算をした上で友達を作ろうと作戦を練ったり、過去問を解く(友達作りをした人の意見を聞く)事により
友達を作ろうとするはずです。
しかし、周囲からしてみたら行動と態度が釣り合っていない主人公や不審な動きをする主人公、棒読みで友達を作ろうと会話をしてくる主人公に近づこうと言う気持ちにすらならないでしょう。
というように「できる事」「出来ない事」を簡単に設定しただけで、物語が作れてしまいます!
そして、どのような物語になるのか、物語の方向性も決まってきますよね?
2.「できる事」「できない事」は解決に使ったり、主人公が克服するために使える
上記の「友達作りが出来ない」は主人公が克服するための事として、物語中で使う事が出来ます。
「友達作りが出来ない」主人公がそれを克服し、最後には友達を作ることが出来る物語になるのです。
逆に「できる事」を解決に使う事も出来ます。
例えば上記の例で考えても「友達を作れない主人公」がある時「自分が出来る勉強を誰かに教える」事によって、その人と友達になれるかもしれません。
「できる事」が主人公が成し遂げたい事、問題に対する解決方法にだってなるのです。
別パターンとして「できない事」をあえて解決に使う事も出来るでしょう。
できないからこそ上手くいく展開です。
失敗したことにより、結果として良い方向に動く……という内容ですね。
例えば「友達作りに失敗した」事で何かに気づき、解決のための糸口になる。
……失敗した事で、失敗した理由を知り、失敗の理由を知ったことで友達を作れるようになる、とか。
3.「できる事」「できない事」がそのまま主人公の魅力につながる
これはあえて説明するまでもありませんが「できる事」「できない事」はそのまま主人公の魅力なのです。
「できる事」が魅力なのはもちろんとして「できない事」だって魅力になるんです。
前にも書いた事があるのですが、ギャップ萌えはこれですね。
何でも完璧にこなせるヒロインが、料理だけは苦手で出来ない!
唯一出来ない事がある事で、そのキャラクターをより魅力的にする事が出来るのです。
このように「出来る事」「できない事」の2つだけでも物語の方向性を決めたり、克服させたり、解決に使ったり。
それがそのまま魅力になったりします。
物語の方向性に困ったり、何をしたいのかわからなくなった時。
そんな時はまず、主人公の「できる事」「できない事」を考えてみてはどうでしょうか?