企画編19「貴方の主人公は最強系?それとも成長系?」 第21回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた

第21回 企画編19「貴方の主人公は最強系?それとも成長系?」
執筆者:企画担当 ケイ茶


ブログ用

他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。


ケイ茶です。

今日は物語の「主人公」の作り方について書いてみようと思います!

貴方が作る主人公は「弱みがあって成長する?」
それとも「最初から完璧超人?」

基本的に物語の主人公は大まかにどちらかに分かれるはずです。
レベル1か5かはわかりませんが、最初は弱かったり、未熟な部分が多い主人公が仲間や、ライバル、試練などを乗り越えて成長していく「成長型」
もしくは、最初からレベルマックス(100?)で「主人公が最初から成長しきった、完璧超人型」

基本は「成長型」

基本的には多くの物語の主人公は「成長型」だと思いますし、ウォーターフェニックスでもこちらのタイプの主人公が基本です。
成長型といっても、色々なパターンが考えられます。
ぱっと2つ思いつきました。

・本当に何もしらない状態からスタートし、色々学んで成長していく(レベル1⇒100型)

・元々出来ていたことが、何らかのトラウマや事件で出来なくなり、それを取り戻すために奮闘し、成長していく(レベル50⇒10⇒100型)

どちらにしても、大切な事は物語において主人公は、「はじまり」⇒「おわり」と物語中で成長しなければいけない。
という事。

最初は強大な敵を目の前にして怖くなって逃亡していた主人公。
しかし、仲間との友情や、試練を乗り越え、最後には強大な敵に対して勇敢に戦いを挑み、そして勝利する。

これが基本パターンなのです。

ちなみに、なぜ物語の最初は主人公が弱くて、未熟な物語が多くて、基本なのか。
それは読者やプレイヤーが感情移入しやすいように。という理由が大きいはずです。

主人公は読者と近い方が、主人公の気持ちを想像しやすいですし、共感もできるという事です。
貴方だったらどうですか?

最初は普通の高校生だった主人公が成長し、世界を救う物語
最初から最強の主人公がいきなりラスボスを一瞬で倒す物語。

どちらが良いと思いますか?
前者の方が、自分の立場に近くて、共感する事ができるのではないでしょうか。

 

しかしですよ!
最近は、この基本パターンではない物語も多く、しかも面白い物が沢山出てきていると私は思っています!

今は「最初から最強系主人公」の物語も多い。&その場合はどうするべきか。

物語の基本は主人公が仲間との友情や試練などを乗り越え。
そして、最後には勝利する。このパターンが基本だと書きました。

実際に私はそう思っていますし、この作り方が一番やり易いです。
ただし!最近の物語は「最初から最強系」主人公も結構多いんですよね!

だからそれは面白くない物語? -いえいえ、そんな事はないのです。
最初から最強系主人公なのに面白いんです!

でもおかしくない?

だって、最初から最強だったら、敵を一瞬で倒してしまってハラハラドキドキしないし、成長の過程に共感もできないし、応援もできない。
しかも、最初から最強って・・・物語をどうやって進めればいいの?
最初にラスボス倒して終わりじゃん!

ええ、私も基本はそう思っていました。

ただ、最初から最強主人公でも、読者の共感を得たり、面白くなる要素を入れれば、それはokなんですよ!

それは、どんな要素なのか?
私が思いつくものを挙げてみます!

・主人公は最強。でも、主人公の仲間が弱く、未熟。
⇒主人公の影響で、強くなっていく仲間の成長を描く。
これだったら、主人公は最強でカッコイイ立場として読者は見れますし、その主人公によって成長する仲間(別の人物)に共感させる事ができます。

・主人公は最強。⇒それを上手く使ってしまえ!
⇒これ、とある漫画の設定を見て「これは設定でヤラレタ!凄い面白い設定だ」と思ってしまったんですよね~。
具体的に出しちゃっていいかな?
「ワンパンマン」詳しくは書きませんが、気になったら検索してみてください。(設定で、なるほど!そうきたか!って思いました)

・主人公は最強。でも、どこかしら人間味がある。
⇒例えば「最強だけど女に弱い」「最強だけど、涙もろい」「最強だけどお化けが苦手」「最強だけどロリっ子少女」

次に書こうと思いますがいわゆる「ギャップ萌え」ってやつです!
~だけど~。これは大切な要素であります。

どうでしょうか?

ただ単に最強では共感はできませんし「はいはい、この主人公は最強なんだね。すごいねー(棒読み)」みたいに思われることも多いと思います(多分)
でも、最強だけど、その主人公が仲間を成長させたり、最強だけど設定が上手かったり、最強だけど何らかの弱点がある。
これだけで、読者=受け取り側の反応は一気に変わると思います!

 

今回は2つのタイプの主人公について書いてみました。
さて、貴方は「成長型主人公」それとも「最強型+何らかの要素主人公」どちらを採用しますか?

難易度的にはやはり「成長型主人公」の方が物語は作り易いと思います。
挫折⇒葛藤⇒乗り越える⇒成長⇒更なる試練。と物語を展開させれば良いのですから。

「最強系主人公」だとそれが出来ない。
だから、仲間の挫折⇒主人公が助ける⇒助けられた仲間が自らの弱さを悔しがり、自信をなくす「どうせ、俺はお前みたいに強くない」⇒それを成長させる。とか。
毎回クールに敵を倒しちゃうけれど、その後でお約束的にヒロインに怒られるとか。(王道バトルラブコメ路線?)
仲間が苦しんで敵と戦い、ピンチになった時に主人公が登場!⇒毎回カッコ良く敵を粉砕する。⇒王道だけど、最後にスカッとしますね。
(途中からパターン化、王道展開の連続にはなりそう。 それはそれで良い! 水戸黄門みたいに。も良いと思います)

ちなみに、安易に最強系主人公にしてしまうと
主人公の圧倒的な勝利⇒もう戦うべき相手がいない⇒この後何するの?
となることがありそうなので注意が必要ですよ!

こう考えると「最強型」主人公で物語を作るのって大変なんだと思います。
私もいつかはこちらのパターンで頑張って作ってみようかなぁ。とも思いますけどね。

さて、次回は「ギャップ萌え」について!

 

 

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