企画編31「変わった設定・物語のつくりかた~変人になろう~」 第67回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第67回 企画編31「変わった設定・物語のつくりかた~変人になろう~」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
今日からは、企画編の続きとして掲載をしていきます。
今回は「変な設定・変な物語」を作るにはどうしたら良いか。
ということについて。
突然ですが、弊社のゲームは「どこかしら設定が変わっていたり、キャラクターが変!」という特徴があると自分では思っています。
そして、これが特徴だとお伝えしたいです。
ただ変だけではなく、物語の展開としては「王道」が多いと思っているので「変な設定だけど、物語の展開は王道」で作っていて、これがしっくるとくる感じです!
さて、本題に入ってみましょう。
変な設定は常識を疑って、常識をひっくり返す事から
これで簡単に作れます!
普段の生活や生きていく上での常識を考えてみてください。
青信号は渡って良い、人を殺してはいけない、人間の寿命は長くても120歳くらい、宇宙の謎は解明されていない・・・等。
これは現実世界では当たり前で、守らなければいけないものであったり、覆らないものであります。
ただし、私達が作っているのはあくまで空想の物語なんです。
だったら、常識的に考えても仕方が無いと思いませんか?
逆に、全部が全部常識の物語だったら、現実的でリアルではありますが、自由さ、空想部分がかなり弱くなってしまうと思います!
(※もちろん、リアル系の物語には別の良さがあります。ただし、ノベルゲームはどこかしら常識から外れている方が面白いと思います)
だって、ノベルゲームの恋愛ゲームのヒロイン達が現実の人間みたいだったらどうでしょうか?
・語尾に特徴をつけれない
・動物のような可愛さはあり得ません
ドラマとか小説みたいに、生の人間を描きたいなら現実っぽくて良いと思うんですよね。
ただ、ノベルゲームで現実みたいに少女キャラを描くというのはあまり無いと思いますし、需要もあまり無さそうな気がします。
やっぱり、現実にはいない可愛さ、純粋さ、主人公(俺)がなんとかしなきゃこのヒロインは生きていけない!くらいの設定の方が好まれると思うんですよね。
ちょっと話が長くなってしまいましたが、このように現実的、常識を考えすぎない方が変な設定になります!
<具体例>
・人を殺してはいけない⇒物語中であればそんな制約はありません。むしろ、主人公が殺すくらいの方がインパクトがあります。
・人間の寿命は120歳⇒これもクローン技術や、移植技術、ロボット技術の発展により永遠に生きられる世界かもしれませんし、200歳くらいが普通の世界かもしれません。
・宇宙の謎⇒実は宇宙は主人公が作りだした!とか、この宇宙は実はゲームの世界だった!とか、宇宙だと思っていたら全部がバーチャル映像だった。でも良いんです。
という事で、まずは常識を無視してみましょう。
物語においては日常の常識や当たり前の事。これが当たり前じゃない方が変な設定、面白い設定になります。
普段の日常を疑ってみて、もし~が~だったらこの世界はどうなるだろうか?と考えてみてはどうでしょうか?
変態や変人キャラクターは変な方向に物語を動かす!
変態や変人。
現実世界においては逮捕されたり、白い目で見られたり・・・。
でも、物語の世界においては彼らは最高に適した存在です。
いっつも裸のキャラクターがいたら、それだけで特徴的ですし、人をみためで判断するのではなく、匂いで判断する変人がいたっていいわけです!
匂いで判断するキャラクターだったら、自分が好みの匂いを発しているキャラクターを好きになって嗅ぎまわっているかもしれません!
匂いを求めていつもフラフラしているかもしれませんし、匂いが変わったら嫌いになるかもしれません!
他にも、人間じゃなくて化物が大好きなキャラクターとか。
人間は気持ち悪いと思うが、化物は美しく思えて、恋をする。みたいに。
このような変人・変態キャラが一人いるだけで、キャラクター同士の会話、物語の展開がおかしくなります。
それだけで特徴が出てきて、他にはない設定や展開になる可能性だってあるのです。
物語の展開はキャラクターのアクションによっておこされる。
だったら、変な展開は変なキャラクターの変な行動から起こされる!という事なのです。
さあ、貴方も変なキャラを作ってみましょう。
もし、自分自身が変人という自信がある方は、自分の変な部分をキャラクターの設定にしてみましょう。
※ただし、変人、変態キャラ設定はある程度物語との相性を考えて下さいね。
下手にやってしまうと、シリアスシーンが台無しになってしまったり、収集がつかなくなる恐れもあります。
それはそれで面白いのでアリかもしれませんけどね。
キャラクターが暴走して思わぬ展開になる。というのも、また物語作り、創作の楽しいところではありますから。