企画編56「企画・物語創作に役立つ書籍」 第92回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第92回 企画編56「企画・物語創作に役立つ書籍」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
今回は、企画や物語を作る際、そしてノベルゲームを作る際の参考になる本を何冊か紹介してみたいと思います!
◆1.「神話の法則」ライターズ・ジャーニー
私が最初に購入した本がこちら。
とても分厚くて約500ページと言うボリュームです。
基本的な物語に必要な要素が入っており、物語とはなにか?を知るには良い本。
ただし、翻訳本のためかわかりにくい部分も多いのが欠点。
自己主張も激しい感じがします。
どちらかというと、ハリウッド映画的な物語創作術系です。
◆2.「シナリオ作法四十八章」
こちらは私も、シナリオ担当のRもお勧めの1冊!
ただし、日本人著者ながら古い本ですので、言葉や題材が昔っぽい(昭和60年発行)
「ストーリー」ではなく「ストーリィ」と記載さているあたりが、微妙にクセになります。
しかし、物語の組み立て方がとても丁寧に説明されており、物語を面白くするためのテクニックが詰まった1冊。
基本的にはドラマや映画をメインとした内容ではあります。
ただし、物語を作るという意味ではテーマの設定から物語設定、キャラクター設定等の基本的な部分がしっかりと書かれています。
読んでいて分かり易く、納得が出来るため、こちらはお勧めです!
◆3.「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」
こちらも基本は映画の脚本のための本。
キャラクターの設定や行動の部分が詳しく書かれており、物語設定よりもキャラクター部分の参考になる本です。
また、映画脚本の場合の時間配分や、区切りなどについても詳しく書かれています。
ノベルゲームの場合とは時間の配分が映画とは全く異なります。
ただし、映画の時間配分(短い時間でいかに物語展開を作るか)は冗長になりがちなノベルゲームのメリハリの参考になります。
キャラクター設定に迷ったら、まずはこの本を読んでみてください。
以上の3冊が個人的に所持しており、物語作りの参考にした本です。
(それ以外にもネット上の講座や他の本など、沢山読んでいた事もありました)
もし、これから物語を作ってみたい。
という方の参考になればと思います。
ただし「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」以外は入手困難かもしれません・・・。