企画編7「開発中もハラハラドキドキ~ネタ被りの恐怖~」 第9回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第9回 「企画編7 開発中もハラハラドキドキ~ネタ被りの恐怖~」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
<企画編 一覧>
企画編1「ヤツ(アイディア)はどこからやってくる?」
ケイ茶です。
前回は、検索をしてアイディアが被る事に対して「神経質になりすぎないように!」と書きました。
そして、私もそうしています。
でも、本当に怖いのが現在進行形で作っているテーマのものが、別の作品で先に出されてしまうことかもしれません。
◆自分が先に作っていても、先に出された人気作の方が力は強い
正直、私も開発中、実際にリリースするまでは主要なネタや設定が被る作品が先に出されてしまうんじゃないか。と
内心ハラハラドキドキなんです。
いくら自分の方が先に作っていてアイディアを盗んだつもりではなくても、先に出て有名になった作品の方が強い。
プレイヤーや受け取り側の印象に強く残ってしまうわけです。
貴方も色々な作品を見ていて思ったことはありませんか?
「あのキャラってあの作品の○○というキャラみたいだよね」
「あの新作の物語って、前に流行ったあの作品に似ているよね」
同じ系統の作品であれば、先にブームを作ったもの、話題になったものが多くの人の記憶に残ります。
そして、その後出された類似系統の作品は~系だとか、~に似ていると思われてしまいます。
でも、これはもう仕方ない事です。
私はそう思っています。
めったに被る事はないけれど、被るものは被る!
それでいちいち完全に落ち込んで、今の作品をどうしようか・・・なんて思っちゃいけません。
◆作った以上は出しましょう。
今までも何回か書いてきましたが、貴方の作品はどこかしら「他の作品とは違っている」と思います。
貴方ではなければ作れなかった部分がきっとあります。
もしも、主要な部分が被ってしまっても、例えばキャラクターや世界観、ストーリーの展開など。
全部が全部被っているなんて事は100%ありません。
もし100%同じものが出てきたら、それは貴方のPC等のデータ流失を疑った方が良いと思いますよ。
それ以外の理由で同じものがあったら「奇跡」だと思いますし、相手の方とは良い友達かライバルになれます(きっと!)
◆逆に・人気作や流行から物語を作るのもアリ
アイディアを盗むのではなく、現在の流行の作品や人気作を参考にして作品を作るという手もあります。
今はアニメで「~モノ」が流行っているから自分もあの作品を参考に作ってみよう。というような感じです。
私も企画段階ではありますが、現在の「アイドルモノ」が流行っているな。と思ったので自分なりのアイドルモノが出来ないかな?
とちょっと考えていたりします。
(出すか出さないかはわかりませんし、出すことには流行ってないかも)
ここで注意すべきなのが、企画編1で伝えたように既存の作品や、流行を元にする場合には全部の要素をそのまま真似るのではなく
「自分なら~の部分を○○にする」という自分らしさを出す事を忘れてはいけないと思います。
◆現在の私が恐れている事
何と言っても「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」と「十二死学園(仮題)」の設定被りが出てきてしまったら。
というのは常日頃思っていることです。
どちらも、今までにないと思われる設定を持っているキャラクターや設定部分があります。
そこのメイン部分が被ってしまうと正直、ショックは大きいでしょうね。
「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」に関しては今年中には出せると思うので、もう数カ月頑張ればその悩みから解放されそうです。
しかし「十二死学園」に関しては2011年からず~っと頭の片隅で、そろそろ誰かに先にやられちゃうんじゃないか。
特にあの有名シリーズに!
と何度思ったことか。
しかし、今のところはそれもなく、一安心しているところです。
5年くらい耐えているアイディアですので、多分このままリリースまで行けるんじゃないかな?と信じています。
もしも、被ってしまっても魅力はそれだけじゃなくて、色々な要素が絡まって自分達らしさ、ウォーターフェニックスらしさになっているので、あんまり心配はしていません!
無駄話も多くなってしまいましたが、今回はこれくらいで終わります。
次回は予告通り「キャラクター設定とアクションが大切」という事について。