企画編1「ヤツ(アイディア)はどこからやってくる?」 第3回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
第2回「ヤツ(アイディア)はどこからやってくる?」
執筆者:企画担当 ケイ茶
ケイ茶です。
今回から私の担当である企画編がスタートです! 頑張ります。
さて、今回のテーマとしては「アイディアはどこからやってくるのか」
皆さんも経験があるかもしれませんが、以外とアイディアって出てこないものじゃないですか?
ずっと机の前で考えたり、歩いたり、ノートやスマホとにらめっこした経験はないでしょうか。
ええ、私はしょっちゅうです!
アイディアが憎い。でも良いアイディアが出てくるとテンションが上がってきます。
もし、私は良いアイディアがどんどん出てくるよ!という方がいましたら、今回の記事は読む必要がないかと思います。(う、羨ましい!)
私みたいに、年中アイディアを考えているけれどなかなか浮かんでこない。という方には少しは参考になるのかな?
◆アイディアは0からは生まれない
斬新なアイディアを考えようとか、自分が今まで考えたことが無いようなアイディアを出そう。
と本気を出して取り組んでもそうそう上手くはいきません!
だって、アイディアを考える自分の、想像力以上のものは出せないわけですから。
準備運動なしで10キロを走るのって相当大変ですよね?
アイディアだって同じ。何も準備していない所から突然現れることはないのです。
じゃあ、アイディアってどこからやってくるの?
私の場合は2つあります。
今回はその内1つを紹介したいと思います。
※ノベルゲームのアイディア=ストーリーや世界観のアイディアの事です。
◆自分の好きな作品から連想する
私はゲーム大好きです!
アニメも大好きです!
映画も好きです!
小説も読みます!
漫画も読みます!
基本的にストーリーがあるものは何でも好きですし、気になった作品はとりあえず見てみます(時間が許す限り。全てはなかなか厳しい・・・)
そして、自分の好きな作品を楽しみましょう。媒体はなんでも良いですよ。
アニメでもゲームでも、小説でも。
それって普通の趣味じゃないの?
と思われがちですが、見方を変えれば、自分の好きな作品ほどアイディアに溢れているってことだと思うんですよね。
だって自分が好き=自分も同じような物語を作りたいって事なんですから。
じゃあ、どうするのか。
それとそっくなものを作る?
もちろん、模倣する事も時には大切です。
ただし、自分の好きな作品を模倣して、同じものを作ってしまったらパクリ(アイディアの盗み)と言われてしまう可能性が高くなります!
完全なオリジナルなんてこの世にはありませんし、良い部分を盗むのは大切です。
しかし1から100をそっくりそのままコピーしたんじゃ意味がありません!(オリジナルじゃないわけですから)
◆自分の好きな作品の一部を変えてしまう!
私がよくやるのはコレなんです。
自分はあの作品が何で好きなんだろうと、考えます。
世界観?キャラクター設定?物語の展開?
例えば、あの作品の「主人公とヒロインの二人だけしかいない世界」って良いな。と思ったとします。
この良い部分=自分の好きな部分はあえて残してみましょう。
そして、私が変えてしまうのは
◆自分の好きな作品の嫌いな部分を見つけて、自分ならこうするのに!と、変えちゃう。
例えば上記の例の「主人公とヒロインの二人だけしかいない世界」これが良かったんだけど、途中で二人以外の人物が出てきて、最後には皆で
幸せになるという結末だったとします。
えっ?他の人も出てくるの?
自分としては主人公とヒロインだけが良いと思っていたのに!
じゃあ、そうしましょう。
元の好きだった作品には二人以外のキャラクターも出るけれど、自分の作品には他のキャラクターは出さない!
好きな作品は最後は幸せになる結末で、それも良かったんだけど、自分だったらもっとダークな話にしたい!
もっともっと酷い事をしたい!
じゃあ、やっちゃいましょう。
途中でヒロインと主人公がささいな事で喧嘩して、二人だけしかいない物語なのに殺しあう。うん、良いね!
その上、主人公がヒロインを殺したら自分ひとりになって、そこで相手の大切さに気付いて絶望する。 おっ!
絶望した主人公は自ら命を絶つ。
でも、実はそれはヒロインの策略で、大きなトリックがあって実は生きていたヒロインが主人公がいない世界で高笑いする。
ここで物語はエンドとなる。
ほら。簡単にできると思いませんか?
ぱっと思いつきで書いただけで、ありがちって言えばありがちです。
でも、こんな感じで自分の好きな作品の好きな部分を残して、嫌いな部分、自分ならこうしたいという部分を変えてみる。
それだけで、元の作品からは想像がつかない物語になると思いませんか?
そして、それは貴方の物語です。
実際私は色々な作品を見ながら突っ込みをよく入れてます。
なんで~にならないのかな?とかこの作品だと今後の展開は○○○になりそうだけど、自分なら△△にするという感じで楽しんでます。
元々ある作品から、自分ならどうするか、自分ならどうしたいか。
その「自分なら~」がオリジナルです。
さあ、早速貴方も自分の好きな作品から変えちゃいましょう!
ほのぼの日常な物語。でも、自分だったらもっとダークにしちゃうよ!
あの作品って凄く良いんだけど、ヒロインが良い子過ぎるんだよね。 じゃあ、ヒロインの設定を腹黒にしちゃってみようか。とかね。
ああ、こう考えると私って凄く歪んでる。
だって、基本的に物語をダークにしようと考えているし、もっとキャラクターを苦しめたいって思ってる。
で、でもっ!そんな苦しみから立ち上がって、頑張るキャラクター達の行動を描きたいんだよ!(多分)
という事で、また次回。
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