企画編67「変なテンション、病気の時の企画や設定構築は注意が必要!」 第103回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第103回 企画編67「変なテンション、病気の時の企画や設定構築は注意が必要!」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
今回の内容は完全に「自分向け」です。
こうやって書き残しておく事で、忘れないように&同じ過ちを繰り返すことは防ぐために。を目的としています。
病気や体調の悪い時、変なテンションで企画を作ると暴走しやすい
よくシナリオ担当から言われます。
「なんかいっつも一人で盛り上がって調子よく書いた時の企画ほど微妙だよね」と。
・・・そう、この記事を書く前(具体的にはここ3日)で既に2つの企画がボツになりました。
1つ目の企画は、体調が悪い(微熱で頭が痛くて鼻水が止まらなかった)時に布団の中で2日間考え抜いたもの。
頭が働かないながらも色々考えました、暇だったのでひたすらに考え抜きました。
しかし、結果として「ごちゃごちゃして、変な設定をつけただけだよね?」でボツ。
しかも、主人公の設定を「少女の人形と子供のころから一緒に育った。人形大好きな人」設定にしてヒロインを「生きている呪いの人形」にしたのです。
が、この設定はダメでしょ。
まず、主人公が人形を愛している時点で感情移入しにくいし、人形である必要ないよね?
と更なるコメントが。
そして2つ目。
体調も治って、よし!頑張るぞ。と夜遅くまで頑張って、次の日も朝から夕方までひたすら設定を考えていました。
そして、頑張って書いて「最後が決まらないけれど、プロット完成!」と意気揚々と見せました。
結果、即ボツ。
まず「設定がごちゃごちゃして、わけがわからない」
主題が途中からズレてるし、設定も複雑すぎてわからない。
との事。
という事で、この2つの連続のボツから学んだ事。
頭が働かない時に下手なものを作ろうとしても失敗しやすい。
勢いで設定を積み上げていっても、ごちゃごちゃして主題を見失ってはいけない。
という事です。
やはり冷静な時に考えた企画、最初のプロットはシンプルであるべきか。
逆にシナリオ担当から「面白そう、書いてみたい」と言われた企画について考えてみると。
◎「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」
⇒シンプルな1行からはじまる。
でも、企画担当の私は「ありがちだから、という理由でボツにしていました」⇒が、シナリオ担当にありがちじゃないし、面白そう。
という事で、詳しく設定して完成しました。
◎「十二死学園(仮題)」
⇒目的や戦うべきものはシンプルで「やるべき事が明確」
こちらはお互いが好きなジャンルと言う事もあり、またキャラクターが魅力的だと言われ採用。
その後も、修正や見直しは何度もしていますし、一部複雑な設定もありますが、本題がシンプルだからOKとの事。
2016年時点でまだ完成していませんが、結果は今後に出てくるかと思われます。
◎「タイトルA」
⇒これも私の一行企画で、私自身ちょっと面白いかな~と思っていました。
でも、これを描くのは短編だと難しそうだし、色々な主人公の視点で描く必要がある。との事で、気になっていたものの、ボツにしました。
⇒その後、短編連作なら出来るんじゃない?という事で、まさかの復活。
◎「タイトルB」
⇒こちらもある一行に対して、面白そう。との事。
その後、色々考えて、追加の企画で連続でボツになり続けています。(今回のダブルボツも実は、これのプロットなんです)
これが、無事に完成したら「ようやくボツを抜け出したんだね」という事になります。
これらの結果から考えるに最初の企画は「シンプルであれ!」「目的を明確にせよ」という事です。
そして、シンプルな企画、シンプルな目的の上で「複雑な設定」をのせてプロットにしましょうね。
という事が言えるのだと思います。(そこに今気付くのが既に遅い気もしますが)
でも、確かにそうだ。と納得しました。
こうやって記事にすると自分の中での迷いや駄目だった部分が明らかになって、その解決策も見えてくるので良いものですね。
忘れないようにもう一度。
【まとめ】
1.まずはシンプルな企画を立てる
2.シンプルな目的を設定する
3.目的を達成するための手段を設定する(これは複雑になっても構わない)
4.変なテンション、頭が働かない時は休む。そして、冷静に考える。
です!
ちなみに、人によっては変なテンションの時に立てた企画が面白い!となる事もあるかもしれませんし、その時だからこそ出てくるネタもあるかと思います。
その場合も、後で冷静になった時に一度見返して、正常な判断でも面白いかどうか。を確認すれば良さそうだと思いました。