企画編30「企画担当者の仕事とは? 企画以外に何するの?」 第32回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第32回 企画編30「企画担当者の仕事とは? 企画以外に何するの?」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
企画担当者は何をするの? 企画以外の時間って何をするの?
そう思う方もいるかもしれません。
なので、ここで企画担当の仕事って企画以外にあるのか、何をしているのかを書いてみようと思います!
(基本的には弊社ウォーターフェニックスでの考え方です。他の方、他の会社さんでは違うかもしれませんのでご了承を)
基本は「企画担当」が「シナリオ担当」
これが一番多いパターンだと思います。
企画者がそのままシナリオを執筆する。
自分で作った企画や世界観なので、それを表現するには一番最適かと思います。
もしくは「企画担当者」+「リーダー&雑用」
これも多いと思いますし、ウォーターフェニックスはこのパターンでやってます。
企画担当が、シナリオは執筆しないけれど全体の仕事を把握して、まとめる。
そして、人が足りない部分の手伝いや、各担当との打ち合わせ、雑用を担当する感じ。
私の場合は企画をやっている時は企画者ですが、それ以外は基本的に雑用です。
あとは経理担当も兼ねていたり、広報担当も兼ねていたりします。
(これは基本的には1人会社+Rの協力+他は外注 というウォーターフェニックスならではだと思います)
レアなパターンも!
あまりいないかもしれませんが、企画担当者がイラストと兼任したり(これはいるのかな? みたことがないので不明)
企画担当者がシナリオとイラスト、そして音楽まで!という凄い方も(特に同人ゲームでは)いるので、本当にすごいな。と思います。
ただ、商業ゲーム、メーカーとして作っている場合は兼任するとそれだけ開発期間もかかってしまいますし、それぞれの良さを生かすために分野ごとでしっかりと担当が決まっていることが多いです。
結論「企画担当は企画だけやっていれば良い」という事ではない。
企画が終わった~。
じゃあ、もう仕事がないから、出来上がるのをのんびりまっていよう。
と企画担当が何にも仕事をしていなかったら、その企画からシナリオを執筆したりイラストを描いたり、音楽を作っている人はまず、やる気をなくしてしまう。と思います。
企画担当は、その企画を成功に導くためにそれぞれの担当としっかりとコミュニケーションを取って、雑用をする方が良いと思うのです。
こんな偉そうに書いて、私もしっかりと出来ているかは不安ですが、書いたことにより「しっかりしよう!」と思います。
企画が終わったら、雑用その他をこなしつつ、次の企画のネタを探そう!
正直、企画が出来ていないと何も動きません!
シナリオもイラストも音楽も「何を作るのか」それが決まっていなければ動きようがないからです。
※珍しいパターンとしてイラストから企画が! 音楽から企画が!(影響を受けて)というパターンもあるかもしれません。
なので、定期的に新作タイトルをリリースしようと考えているのであれば、企画担当者は常に新しい企画を考え続ける必要があるでしょう。
1年に1タイトルであれば、1年に1タイトル分の企画は必要でしょうし、全部が全部面白い企画とは限りません。
思いつく限りメモをして、ネタをためておきましょう。
暇な時こそ、趣味に、参考資料に生きる!
ちょっと余裕が出来た時には、趣味&参考資料として色々な作品を見たり、出かけたり、普段しない事をするのもありだと思います。
私はよく映画を観てます(映画は1本が2~3時間の上に、しっかりとストーリーがまとまっているので参考になり易いです)
あとは、より気楽に観れるアニメもチェックは欠かさないようにしています。
ノベルゲームはもちろん大好きなのですが、1本当たりのプレイ時間がほんとうに長いタイトルも多く、まとまった時間が取れないとなかなかプレイできないのが辛い所。
その分、参考になりますし、実際に面白いタイトルも多いんですけどね。
後は、打ち合わせに行く移動時間中には読書をする事も多いですし。
このように、企画担当者はひたすら企画を考えることがお仕事です。
そして、良い企画を出し、実際にリリースされるまで導くという大切な仕事もあります。
0⇒1を作って、残りの100になるまで見守りつつサポートをする。
これが企画者のお仕事!(自論)
さて、次回は「企画編(現時点での)まとめ&終了」