物語における「意外性」は何につけるのか~貴方の物語の意外性は?~
物語における「意外性」は何につけるのか~貴方の物語の意外性は?~
昨日の記事の補足的な意味も兼ねて、物語における「意外性」には何をつければよいのか。
いざ「意外性」をつけるように言われても、なかなか想像できないと思います。
今回の記事では「意外性」をつけることが出来る3つをお伝えし、どのような意外性をつけることが出来るのか、書いてみたいと思います。
この記事単体でも良いのですが、昨日の記事(ただの「王道・無難に良い物語」は損をする~「ただの王道」で終わらない為に必要なモノとは?~)の続きとして読んで頂けるのが一番かと思います。
目次
キャラクター
「意外性」をキャラクターにつけてしまう。
どんな意外性があるかは、何回か色々書いていますが「見た目と内面のギャップ」や「性格・生い立ち」等が考えられます。
他の世界や展開が王道であったり、普通であってもキャラクターに他とは違う「意外性」をつけると、キャラクターの意外性を主体とした物語となります。
世界
「意外性」を世界につけてしまう事も出来ます。
こんな世界は、他の物語では見た事が無い!そんな、意外性をつけるのです。
展開
「意外性」を展開につける事も可能です。
例えば、普通だったら「勇者が魔王を倒す」という展開が考えられます。
そうではなくて「勇者が魔王を守る」とか「魔王が勇者を倒す」等にすると、意外性が出てくるのではないでしょうか?
ただ、展開の意外性は難しいと個人的に思います。
完全にはじめての試みというのは、なかなかありませんし、それをやった所で受け入れてもらえるかどうかも難しいのです。
意外性を作ったら、その意外性を主軸にしてみよう
とてもシンプルに意外性は「キャラクター」「世界」「展開」の3つに付けることが出来る、と書きました。
どれか一つに、何らかの意外性を付ける際のポイントとして「一言でその意外性が説明できる」⇒これくらいの方が良いと思います。
「○○が▲▲で、◆◆」という意外性よりも「○○というキャラクター」「○○という世界」「○○の展開」これくらいにズバっと言いきれる。
それくらいの方が分かり易く、インパクトも強く、作り易いのではないか、と思うのです。
そして、その一言の意外性を主軸として物語を作ってみる。この方法をお勧めします。
ここで、具体例として弊社のゲームの意外性がそれぞれ、どこに当てはまっているのか、それを書いてみようと思います。
◆「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」
⇒これは「キャラクター」に意外性を付けてあります。
キャラクターの意外性は「死ぬために生き続ける少女」
◆「結婚主義国家」
⇒こちらは「世界」に意外性を付けてあります。
世界の意外性は「18歳までに結婚できなければ処刑される国」
どちらの場合も、一言でシンプルにしてありますし、それぞれの意外性が物語の主軸になっています。
先ほども書いたように、3つ目の「展開」に対する意外性は上手くやらないと、なかなか難しいと思います。
もしも「展開」に意外性を付けるのであれば、その展開がより生きるように伏線を仕込む事が大切かな、と思います。
貴方も、この3つのどれかに一言で伝える事が出来る「意外性」を付けて、物語の主軸として作ってみてはいかがでしょうか?