企画編72「多くの人に流行り、その上で、自分の好きな作品は参考になります」 第119回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第119回 企画編72「多くの人に流行り、その上で、自分の好きな作品は参考になります」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
他の作品を参考にする上での注意点
マイナーな作品でほとんど流行らず、一部の熱烈なファンがいる作品が好きだったとします。
そして、同じような作品を作りたい!その作品の雰囲気を参考にしたい。
もちろん、それも間違っていませんし、自分の作りたいものが出来るでしょう。
その場合は、わりきって「同じような作品が好きな人に向けて作っているんだ!」という気持ちで良いと思いますし、それがモチベーションに繋がるかもしれません。
また、完成後、同じような作品が好きな者同士での交流が出来るかもしれません。
(特にこの辺りは同人ゲームで出すには向いているかもしれません。商業では売れないけれど、同人で趣味として出す。という感じです)
しかし、もしも多くの人に流行らせたい、なるべく沢山の人が楽しめるような作品を作りたい。
この場合は、注意が必要です!
なぜ、そのマイナー作品はマイナーなのかを自分なりに考えてみる必要があるでしょう。
・キャラクターが受け入れにくいのか
・ストーリー設定が受け入れにくいのか
・特定の人しか好まない要素があるのか。(例えば、偏った趣味、趣向、偏った感情など)
そして、自分なりに参考にした作品の何を変えれば良いのか、どこにオリジナルをつけるのか。
これをしっかりと考える必要があります!
そして、逆に自分が好きなタイプの作品が「多くの人に流行し、自分も好き」なタイプである場合。
この場合、その作品はとても参考になります!
だって、自分の趣味、好きなものでありつつ、更に多くの人に流行しているのですから大いに参考になるはずです!
なぜその作品は流行したのか。
自分はその作品の何が好きなのか、他の人も同じように思っているのか?
この辺りを、その作品を何回か見直しながら考えてみるととても良い勉強になると思います!
その上で、その作品から学んだ事を生かした上で「自分のオリジナル作品」につなげていくことにより、自身の技術も向上する事も考えられます。
もちろん、好きな作品の設定やら物語を真似するように。というわけではありません(過去にも書いたと思いますが)
好きな要素は残して、そこに自分の考えや、自分が考えた別の要素を付け加えることによってオリジナルを作る事ができるのです。
1~100まで全てはオリジナルは絶対に不可能です。
過去の作品と何らかは必ず被ってしまうでしょう。
しかし、100のうち30や20くらいでも、自分のオリジナルが入っていたり、今までにないような「組み合わせ」が入っていたら、もはや別の作品です。
自分が好きな作品を参考にしつつ、自分のオリジナル作品を作る。
これが一つの創作のやり方かと思います。
0から1を作るのが一番大変です。(これは創作をした事がある方ならわかると思いますが)
そこの設定は特に重要ですし、その作品の成否にかかわってくるでしょう。