企画編82「得意なジャンル、苦手なジャンル」 第144回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第144回 企画編82「得意なジャンル、苦手なジャンル」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
今回は「得意なジャンル」そして「苦手なジャンル」について書いてみようと思います。
人によって様々だとは思いますが、どんな作品でも、どんなジャンルでも企画を作れる、シナリオが書けるというのは珍しいのではないでしょうか?
中にはジャンルごとの特性を生かして、書ける方もいるかもしれませんが。
「得意なジャンル」を極めるか「苦手なジャンル」にも挑戦してみるか?
自分が「得意なジャンル」がわかっているのであれば、それを極めてしまう。
これも一つのやり方だと思います。
同じジャンルの作品を何作も作ることで、そのジャンルの作品がより良いものになっていく可能性はあります。
また、同じようなジャンル、系統の作品を続けて発表していれば、その手の作品が好きなファンがついてくれる可能性も高いと思います。
トコトン自分の好きなジャンルを作り続け、そして得意なジャンルとしていく。
ファンもつきやすい事を考えると、これはこれで良い方法だと思います。
でも、あえて「苦手なジャンル」もしくは「苦手だと思っている」ジャンルに挑戦してみる。
これも大切な事だと思うのです。
自分が、苦手だと思っていても意外と企画を立てたり、作ってみたら「面白いものになる」可能性もあります。
そして、今までと違ったジャンル、内容の作品を作ることによって「今までは気付く事の出来なかった」何かに気付く事ができるかもしれません。
それによって、自分の考える幅が広がって、新たな力を得たり、知る事ができるかもしれないのです。
そう考えると、あえて普段は作らないジャンルや苦手だと思っていたジャンルにも積極的に挑戦してみる。
という方法にも利点が多くあると言えます。
得意なもの、特定のジャンルに固執⇒マンネリ化、パターン化が考えられます。
一人の人間から出てくるネタやアイディア。
これはある程度の限りがあると思っています。
その人の好き嫌い、得意、苦手等がありますし、ストーリー構成など。
どこかしらその人らしさ、同じような部分が入っている事が多いと思います。
そして、更に特定のジャンルを連続で作っていた場合には最終的には「マンネリ化」「パターン化」してしまう事も多いのではないかと思うのです。
(絶対にそうなるとは言いませんが)
私自身、好きなジャンルは偏っていますので、企画を作っていて「前にも同じような企画を立てたよなぁ・・・」「ネタが被った(過去作、別の構想と)」という事があります。
なので、同じようなジャンルで作っていたらいつかは、パターン化と言われてしまうのでは?とも思うのです。
しかし、自分の好きなジャンル、好きなシチュエーションなどはそうそう変えられるものではありません。
今はまだ良くても、そうなってきた時にどうしようか?
と思う事もあります。
だったら、得意なものを、今までやらなかったジャンルでやる!
ここに行きつくのではないかな?と予想しています。
自分の得意なものや好きな部分はそのまま。
そして、ジャンルだけ変えてしまうのです!
例えば、今まではファンタジーSF系でやってきた内容を、あえて「学園王道モノ」にあてはめてしまうとか。
「ホラー」に入れてしまうとか。
そうすると「学園王道モノ」が「ファンタジー学園モノ」になったり
「ホラー」が「SFホラー」みたいになりそうです。
でも、こうやって自分の得意なものを、あえて別のジャンルでやってみる。
そうする事によって、新しいものが出来る可能性。
新たな挑戦が出来る可能性も大きいと思っています。
なので、皆さんも困った時には<あえて>今までやらなかったジャンル、新たな舞台を目指してみてはどうでしょうか?