日曜定期更新(03/10/2019)「結婚主義国家 キャラへの質問6.直樹&すみれ」※ネタバレ注意
日曜日に書く事があっても無くても「とりあえず定期更新」するコーナー。
企画担当のどうでもいい事だったり、時として新作タイトルの事についてだったり、更新して、生存報告する事が第一目的です。
ケイ茶です。
今週もインタビュー、いってみましょうか!
※以下は、ショートストーリーと共にキャラクター設定の紹介も兼ねて公開しようと思っていたものです。
タイミングを逃したのでその時の公開は止めましたが、ありがたい事に、今でも結婚主義国家について気にしてくださる方もおられるようなので、ここに載せておきます。
※「結婚主義国家」のネタバレが含まれる場合があります。
そのため、本編をすべてプレイしたうえでの閲覧を推奨いたします。
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質問 儀式失敗:直樹とすみれ
結婚式から1週間後
「こんにちは。 結婚式から1週間という事で、今、新婚のお2人に街頭インタビューを行っているんです」
「いくつか質問に答えて頂いて、よろしいですか?」
「は、はい。大丈夫です」
「うんうん。私達、本当に新婚なんだねぇ」
――名前は?
「種山直樹です」
「こんにちは。すみれだよ」
――年齢は?
「18歳です」
「なーくんより1つ下だよ」
――性別は?
「男です」
「女だよ」
――好きな食べ物は?
「佃煮です」
「駄菓子かなぁ」
「そういえば、雛菊さんにも駄菓子渡してたよね。いつも持ち歩いてるの?」
「うん。安くてたくさん買えるからねぇ」
「配るのにぴったりだなぁって思って、近所の駄菓子屋さんでよく買うんだよ」
「あぁ、あそこの駄菓子屋さんだね。最近行ってないから、ぼくもまた行こうかなぁ」
「うん」
「お店のおばあちゃんはいつも『なーぼうは来ないのかい?』って言うから、なーくんが来たら喜んでくれると思うよ」
――趣味は?
「オセロです。あと、絵を描く事」
「わたしはテニスと、寝ることかなぁ」
「……テニスと、というよりも、汗かいたらそのまま疲れきって寝ちゃう、って感じだよね」
「うんうん。そうして寝ると、よく、とっても良い夢を見るんだよ」
「いい夢?」
「うん。なーくんと一緒にいる夢だよ」
「そっか。それは、いい夢だね」
――1人の時は何をして過ごしますか?
「うーん。やっぱり、寝てるかなぁ」
「うん。ぼくも絵を描いて過ごすぐらいかな」
「なーくん、わたしの絵もよく描くよねぇ」
「……それこそ、すみれの寝ている絵ばっかりだよ」
「いろんな寝相をしてくれるから、いつも違う絵が描けて楽しいよ」
――貴方が一番大事だと思うものは?」
「……安心感、かな?」
「うんうん。安心感って大事だねぇ」
「でも……」
「なぁに?」
「この結婚の事で、ぼくはそればかり考えて、酷い事をしてしまった」
「だから、これからはちゃんと、すみれを大事にしたい」
「そっかぁ。わたしは、睡眠が大事だと思うよ」
「うん。睡眠も大事だね」
――貴方の弱点は?
「鐘が鳴らせないと焦ること……」
「大丈夫、大丈夫。もうそれは終わったんだから、平気だよ」
「たしかに、終わったよ。でも……まだ、夢に出てくるんだよ」
「うんうん。大丈夫、大丈夫」
――貴方の家族構成は?両親はどんな人?
「おばあちゃん、お父さん、お母さん、ぼくの4人かな」
「お父さんもお母さんも、すみれの両親と仲がいいよね」
「うんうん」
「わたしの方も、なーくんと同じで4人家族だねぇ」
「でも、もうみんなで一緒に住んでいるから、8人家族みたいなものかなぁ」
「あ。そっか。そうなるね」
――貴方の性格を一言で言うと?
「のんびりかなぁ」
「……臆病者、かな」
――相手の性格を一言で言うと?
「優しくて、包容力があるよね」
「とってもとっても怖がりだよ」
「いつも、怖がってばかりのぼくを助けてくれてうれしいよ」
「うん。それがなーくんだからね」
――相手の事をなんて呼んでいますか?
「すみれ」
「なーくん」
「……うん。やっぱりいいなぁ」
「なぁに?」
「あ。ほら。一時期、直樹くんって呼ばせるような事をしてしまったからね」
「その分、なーくんって呼ばれると幸せだなぁって」
「そっかぁ。じゃあ、たくさん呼ぶね。なーくん」
「うん。また、呼んでくれてありがとう」
――出会いはどんなものでしたか?
「6歳の時、トンネル型の滑り台で震えているところを助けてくれた」
「助けたなんて、おおげさだよ」
「ううん。実際、こうして結婚しているんだからね。やっぱり助けられたんだと思うよ」
――相手の第一印象は?
「この子がいるから死ななくてすむんだ……って思いました」
「この男の子と一緒なら、幸せな結婚ができそうだなぁって思ったよ」
――好きだと自覚したのはいつ、どんな時ですか?
「1回別れてから、かな」
「その節は、いろんな人にご迷惑をおかけしました……」
「うーん。わたしは、いつかなぁ」
「ずっと好きだから、いつかなんてもう忘れちゃったよ」
「きっと、毎日、好きだなぁって積み重なっていったんだと思うよ」
――告白はどちらから?
「ぼくから、でいいんだよね? あれは、ちゃんと告白になってたよね?」
「うん。すごく嬉しかったよ」
――初デートはどこですか?
「初デートは……どこだろう? 出会った公園かな?」
「うーん。難しいから、この星のうえって事でいいんじゃないかなぁ」
「そっか。じゃあ、そうしよう」
――喧嘩をした事はありますか?
「喧嘩、っていうか……。ぼくが一方的に焦って、別れ話に……」
「……あの時は本当にごめんね、すみれ」
「そんなに気にしなくていいんだよ」
――相手の好きなところは?
「どんなところもまっすぐに受け止めてくれる優しさ、かな」
「周りの意見とか評価に流されないところが、すごいと思う」
「……すぐ怯えるところ、かなぁ?」
「えっ!? そ、そうだったの!?」
「うん。なーくんって、怖がって逃げちゃうことが多いよね」
「それを見ると、あぁ一生懸命生きているんだなぁって気がして、微笑ましいと思うよ」
「……本当に、そう受け止めてくれるんだから凄いよ」
――相手の嫌いなところは?
「嫌い……?」
「うーん?」
「たまに気になるところはあるけど、ずっと一緒にいるからか、『こういうものだよね』って感じがするよね」
「うん。そうだね。そういうものだと思うよ」
――相手に、もっとこうしてほしい、という事はありますか?
「特にないかな」
「ないねぇ」
――結婚直後には何を思いましたか?
「結婚できてよかった! ようやく結婚できた! これで十数年の悩みから開放された! って思ったかな」
「それから……いろいろ、反省しました」
「わたしは、泣き出したなーくんがいつ落ち着くかなぁって考えてたよ」
――結婚とはどんなものだと思いますか?
「支えあっていくもの。だよね、すみれ?」
「うん。お母さんがいつもそう言ってるよ」
「わたしたちも、ちゃんとそうして生活できるといいねぇ」
「うん。そうだね」
「今まで駄目だった分も、これから頑張るよ」
――結婚したらどんな生活をしたいですか?
「このまま普通に安定して生活していきたい、かな」
「うーん。なーくんと一緒に毎日眠れるといいかなぁ」
――この国の結婚制度についてどう思いますか?
「怖い……かな」
「なーくんみたいな人が怖がっちゃうから、ちょっとどうかなぁとは思うよ」
――今、貴方の隣にいる人がいなかったら。貴方はどうなっていたと思いますか?
「まず、すみれがいない18年を想像できないけど……」
「うーん。18歳になる前に、不安過ぎて死んでいたかもしれない、かな」
「うん。本当にそれ、ありそうだねぇ」
「私も、想像しにくいけど……」
「やっぱり、なーくんと一緒に過ごしてきたのが私だからね。なーくんがいなかったら、私じゃなかったと思うよ」
――相手に、何か一言。
「これからもずっと一緒にいようね」
「うん。そうだねぇ」