キャラクターには「決め台詞」を設定せよ~魅力的なキャラ作りの一つの方法~
キャラクターには「決め台詞」を設定せよ~魅力的なキャラ作りの一つの方法~
貴方には、ふと思い浮かんでくるキャラクターの名言や決め台詞ってありますか?
例えば「お前はもう死んでいる」(※実はこの台詞、決め台詞としてはアニメ版だけらしいです)や「ぼくドラえもん」「
今、ぱっと思い浮かんだのですが、これだけでキャラクターとして魅力的だと思いますし、思い浮かべる事が出来ます。
キャラクターに「決め台詞」や「特徴的な言葉」「名言」等があると、それだけで覚えてもらいやすくなりますし、イメージがしやすいのです。
そこで、キャラクター設定を作る時に一緒に「キャラクターの言葉」を考えると言う方法を提案します。
言葉を意識してキャラクターを作ることにより「言葉からキャラクターを思いだせる」ような魅力的なキャラクターを作る事が出来ます。
私達もキャラクターの特徴的な言葉を意識して作る事も多いです。
目次
「決め台詞」はどうやって作ればいいの?
いざ「決め台詞」を作ろうと思っても、そうそう簡単に思いつかないよ!
そう思った方も多いかもしれません。
では「決め台詞」はどうやって作るのか。
その考え方はとてもシンプルです。
そのキャラクターしか言わない言葉、そのキャラクターだからこそ言う言葉を考えるだけです。
固い書き方をすると「キャラクターの性格や人生から決め台詞は生まれる」と言えます。
いくら「お前はもう死んでいる」なんて台詞が思いついたとしても、平和な世界に生きている普通の高校生はそんな事、言いませんよね?
(まあ、言う人もいるかもしれませんが……痛い人、痛いキャラですね⇒それはそれでアリかもしれませんが)
こんな時代に生きていて、こんな人生経験を持っている、そしてこんな性格だから⇒このキャラ(人)だから、こんな言葉を言う。
そこに説得力があり、決め台詞としての価値が生まれるのです。
具体例として挙げた「お前はもう死んでいる」
伏せる必要もないので書きますがアニメ版「北斗の拳」の主人公の決め台詞として有名です。
この言葉だけでも、自信を持っている事がわかりますし、言い方からして憎むべき相手に対して自然に出てくる言葉のように思えてきます。
(あくまで、私の考えですが)
だから、この「お前はもう死んでいる」という決め台詞の中には、この主人公が自分の力に絶対的な自信を持っているという事、
そして、この台詞を言う相手に対しての強い憎しみを持っていると言う事。
これらの「歩んできた人生」「憎しみを持つ敵への感情」があるからこそ、自然に出てきた言葉だと考えられませんか?
これが、薄っぺらい性格設定や人生設定ではこうはいきません。
そこらへんの不良が「お前はもう死んでいる」なんて言っても、とてもじゃないですが説得力はありません。
これこそ「ただの痛い人」になってしまいます。
なので、良い決め台詞を考える前に「キャラクターの設定(歩んできた人生や性格)」をしっかりと作っておく。
これが大切だと思うのです。
(ただし、決め台詞からキャラを作るという逆の方法もありますよ⇒「決め台詞」作りのヒントへ)
「決め台詞」はここぞという時に使う
いくら「決め台詞」だからと言って、連呼していれば良いかと言うと、そうではありません。
そもそも、それでは「決め」台詞とはいいませんね……。
あくまで「決める時」に使うからこその「決め台詞」だと思います。
ここぞという時、決める時はどこなのか?
例えばですが……
・敵を倒した時
・犯人を明らかにする時
・毎回の登場シーンに・立ち去っていく時(ふと「アディオス○○先生」という言葉が思い浮かびました)
このように、何かを成し遂げた時、成し遂げようとする時。
もしくは、登場する時、退場する時。
そんなタイミングで「決め台詞」は活躍するのではないでしょうか。
「決め台詞」作りのヒント
あくまで、個人メモ程度ですが「決め台詞」作りのヒントを書いておきます。
(1)断定系が良さそう。自信をもって堂々と
やはり、決め台詞なのですから自信を持って、堂々と!
そして、断定系で言いきってしまうとカッコイイ。
(2)全員につけるのではなく、主人公や主要人物、特徴的な人物に。
キャラクター全員に決め台詞を作る。
悪くはないでしょうが、基本的には特定の主要人物や主人公、特徴的な人物にだけつけると大物っぽくなりますし、覚えてもらいやすいです。
ただ、全キャラにつけても、それぞれのキャラクターや台詞が被らないのであればアリだと思います。
(3)「決め台詞」からキャラクターを作る?
これを一回やってしまい、大変な思いをした経験があります!
なぜかふと「○○○○○!!」というような決め台詞が思い浮かんでしまい「おっ!このキャラいいね」
⇒でも、どんな人生を送ったらそんな言葉を言うようになるの?
ええ、それを考えて、設定を作るのにかなり苦労しましたよ・・・。
ですが「決め台詞」が先に浮かんだら、その決め台詞を使うキャラクターはどんな性格なの?どんな人生を生きてきたの?
という逆パターンの考え方でキャラクターを作ると言うのも一つの方法かと思いますよ。
キャラクターの性格や人生から作るのに比べて難易度が高い、というより変な言葉だと、後で設定をつけるのに大変苦労します。
(実体験からなので、説得力がそれなりにあると思います)
特徴的な「決め台詞」は作品を知らない人にまで認知される可能性もある
特徴的だったり、カッコイイ、変態的、馬鹿みたいな「決め台詞」を作っておくメリットの一つはコレ。
その作品やキャラクターは知らなくても、今の時代は「ネット上で誰かが使ってくれる」「つい、使ってしまう」可能性もあります。
そうする事によって、その言葉って何だろう?
と興味を持って検索⇒「へ~、こんな作品があるんだ」と思ってもらえる可能性もあるかもしれません。
ちょっとした拡散力になるかもしれませんので、決め台詞一つと言っても、とても大きな力を持っているんですよ?
早速、自分の作品作り、キャラクター作りにおいて「決め台詞」も頭に入れて考えてみてはどうでしょうか?