企画編14「ボツアイディアは時として蘇る」 第16回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第16回 企画編14「ボツアイディアは時として蘇る」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
前回はアイディアをボツと採用に分ける。という事を書きましたが、今回は、ボツになったアイディアをどうするのか?
という事について書いてみようと思います。
ボツアイディアは捨てる?
これが普通だと思います。
いくら一生懸命考えてボツになったからといって、それはもう使わないアイディア。
だったら、残しておいても意味が無い。そう思ってゴミ箱に捨ててしまう(PC上でも現実でも)方も多いのではないでしょうか?
後は恥ずかしくて後に残さないために・・・という場合もあるかもしれません。
でも、ちょっと待って下さい!
そのボツアイディア。私は残してます!
なぜボツアイディアを残すのか。
それには理由があります。
ボツアイディアは時として蘇る
例え1回、駄目だと思ってボツにしたアイディアでも後々に復活する事があります。
例えば、ストーリーのアイディアを考えたとします。
分裂して増殖するヒロインが世界を救う。
このアイディアのうち、分裂して増殖するヒロインという部分がボツになったとします。
そして残ったアイディアは「別世界から来た主人公と、ヒロインが世界を救う」(まあ、普通に王道ものですね)
ここでボツになった分裂して増殖するヒロイン。というアイディア。
もしかしたら、残しておけば別のアイディアとくっつくかもしれません!
例えば、
永遠に生き続ける人間の物語が作りたい。
でも、なんで永遠に生きる人間なのかな?
そこの設定を考えるときに、ふと前にボツにしたアイディアを見つけたとします!
この2つのアイディアを組み合わせると・・・。
「分裂して増殖するから永遠に生き続ける人間」
というアイディアになります。
※同じものが増殖で生まれる=性格も形も同じ=それは永遠に生き続けるという事なのでは?
この例が良いかどうかはともかくとして、一度捨ててしまったアイディアもいつか何かとくっつく事があるかもしれない。
という事です。
私は結構、ネタに困った時はボツにしたアイディアやとりあえず書きためたアイディアを見返す事もあります。
そこで、あっ!このアイディアは今回使えるかもしれない。という事もあるからです。
アイディアの再利用に関しては、やった方が良いか、やらない方が良いか。
それは個人個人の考え方だと思います。
アイディアは一期一会。
だから、使わないと思ったものはもう使わない。という考えも良いと思いますし、私みたいに過去のボツアイディアから引っ張ってきて新しいアイディアと組み合わせてみる。というのもアリだと思いますよ。
あと、別の考え方としては
過去のボツアイディアで過去の自分と、現在の自分を比べることができる。
あの当時はこんな事を考えていたんだ。とわかるのもありますし、
今の自分の実力(ネタの発想力や生かす力)と昔の自分の実力を比べることもできると思います。
キャラクターのアイディアにしても、昔はこの項目とあの項目の書き込みがこれくらいだったんだなぁ。
でも今のアイディアではもっと細かく、的確に書けるようになったんだなぁ。とか。
私の場合は極端ですが、
過去のキャラクター設定は本当に1文か2文程度だったんですね。
それが今はキャラクター設定のファイルを作るようになっています。(前に公開したような感じです)
こういうのを比べてみると、その当時の自分は全く考えていなかったんだな。
だから、その反省を生かして、次はもっとよく考えてみよう!
どうやったらより良くなるのか?と自身の成長の記録や、活動の記録の一つになると思います。
カッコ良さそうに書くと
過去のアイディアや企画を残しておくと、今の自分と過去の自分の対話ができる。
という事になると思います!
次回は「物語の舞台設定はどう決めるか」について書きたいと思います!