企画編23「ノベルゲームの短編・長編について考えてみる」 第25回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第25回 企画編23「ノベルゲームの短編・長編について考えてみる」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
今回は企画の確定と共に考えなければいけない事の一つである「短編なのか、長編」なのか。
作品の規模についてです。
ノベルゲームにおいて、どこまでが短編?どこからが長編?
(ウォーターフェニックス的 短編・長編の考え方)
あくまで、私達の考えですが、
「短編」プレイ時間~5,6時間まで。
「中編」短編と、長編の間くらい。(6~30時間未満くらいの感覚)
「長編」プレイ時間30時間以上~
※あくまで、私達の感覚ですので、一般的な「物語」や「ノベルゲーム」、また個人の感覚で差があると思います。
企画が決定⇒それは「短編」「中編」「長編」どれになるのか。ある程度の検討をつけます。
だいたいの企画が決定して、キャラクター設定が出来たあたりで、私はプレイ時間(読む時間)がどれくらいになるのか。
大まかに考えます。
そして、一応「短編なら、短編(予定)」として開発をスタートさせます。
さて、ここで、思われがちなのが「短編」でも「長編」でも関係ないんじゃないか?という事。
でも、意外とそうではないのです!
最初にある程度の規模を予想する事って凄く重要なのです。
最初に開発規模を予想する事のメリット。
・ある程度の予算の想定ができる
・開発期間の想定が出来る
ようするに「お金」と「時間」なのです。
特に、これが同人作品で無料で作るのであれば問題ないかと思います。(今までは気にしてなかった)
ただし、お金をかけて、そして人件費を考えた場合は、これって凄く重要。
短編だったら、CG枚数は~枚くらいで大丈夫だろう。BGMも~曲くらいかな?
テキストも~キロバイトだから、スクリプト作業はそこまで時間がかからないだろう。
そうすると、外注に頼むべき素材がだいたいあれくらいで、予算としては~円以内くらいを想定。
と、ある程度の予想が出来ます。
そして、開発期間と人件費や外注費も出した上で、最終的には
何本売れれば利益になるのか、目標販売本数は何本くらいか?
も出すことができるからです。
最初はおおざっぱでやっていますけど。
弊社ではまだまだ実績が少なく、商業ゲームとしても「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」がはじめてです。
なので、ノウハウが基本的にはあまりありません!
なので、とりあえずはおおざっぱでやっています。
第一弾の「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」は短編として開発しよう!
予算はだいたい~くらいで、開発期間も~くらいかな。と
実は、結構予算、開発期間共にオーバーしています・・・。
が、次回作以降につながっていく参考にはなっています。
ちなみに「長編」になるともっと大変です!
「長編」で開発期間が1~2、3年となってくると更に大変です。
予算や期間が増える事による負担増は当たり前として、チームメンバーがどこで何の仕事をしているのか、メンバーのモチベーションの維持等。
企画担当者は基本的にこのあたりも把握して、全体を動かしていかなければいけない事が多いです。
今回はノベルゲーム開発における「短編」「中編」「長編」について書いてみましたが、
次回は「物語」についての「短編」「中編」「長編」についての話をしようと思います!
短編に向いている物語とか、短編の物語の良いところ、長編の物語の良い所。
そして、他媒体と比べたノベルゲームのボリュームと自由さについて等など!