ゲーム化作業編8「PCパッケージ販売で500円、アプリで500円。全く異なる2つの販売方法」 第62回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第62回 ゲーム化作業編8「PCパッケージ販売で500円、アプリで500円。全く異なる2つの販売方法」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
ケイ茶です。
タイトルに書いたのですが、スマートフォンのアプリで500円。これと
PC販売のパッケージで500円。
この2つは販売方法として全く異なります!
スマートフォンアプリで500円という販売方法
これは「高い」と思う方が多いです。
それは、スマートフォンのアプリの多くが「無料」であり、無料で遊ぶ事が当たり前になっているから。
そもそも、有料のアプリ(特にゲーム)がかなり少ないんです!
基本的には「無料+アプリ内課金」というパターン。
もしくは「完全無料」アプリも多いです。
そのため、販売方法としてスマートフォン向けで500円というのは高いと思われてしまいがちなのです。
それでも「有料」で販売する意味はあるのか?
逆に有料アプリが少ないという事は競合アプリも少ない!ということにもなります。
アプリのランキングで上位を目指そうとした時に「無料」ランキングは敵だらけ。
そう簡単には入れません。
しかし「有料」の場合はランキングに入り易い。
という大きい利点・チャンスもあるのです!
ただし、その分買ってもらうための何らかの方法は必要になります。
例えば宣伝するとか、体験版を用意してある程度は無料でプレイできるようにするとか。
プロモーション動画やプレイ動画の配信等。も考えられます。
PCパッケージで500円という販売方法
この500円というのは極論です。
ただし、スマートフォンでは500円では「高い」と思われると書きましたが、PCのパッケージではこれは同じ内容であっても「安い」のです。
もちろん、パッケージにする費用がある。
という理由もありますが、そもそもPCゲームの場合は基本的に「有料」で購入する事が当たり前のため、スマートフォン版とユーザー層が全く異なります。
手軽に無料アプリで遊ぶ事が多いスマートフォン利用者と違い、PCでゲームを遊ぶ方は本格的なゲームであったりマイナーなジャンルのゲームを遊びたいのです。
そのため、もしも該当するゲームが500円であれば安いと思われます。
本当に欲しいと思えば500円でなくても数千円~1万円程度までならPCのパッケージにお金を出してくれる可能性すらあるのです。
これと同じ事はコンシューマ向けハードの場合も言えます。
コンシューマの場合は平均価格が5~6,000千円のため、このあたりまでは1本あたりに支払ってもらえる可能性が高いです。
ただし、PC向け、コンシューマ向けはスマートフォン向けアプリよりクオリティが求められます!
それは「手軽に遊べるアプリ」を求めているスマートフォンユーザーと違い「がっつり遊ぶゲーム」や「本当に欲しいもの・マイナーでも面白いもの」等を求めているから。
かといって、スマートフォン向けゲームのクオリティが低いと言っているわけではありません。
傾向としてスマートフォンは手軽さ。時間つぶしが求められることが多く
PCやコンシューマはゲームを遊ぶために時間を作ってがっつり遊ぶ方に内容が求められている。
という事なのです。
さて、貴方のゲームはスマートフォン向けで出しますか?
無料で出しますか?あえて有料で勝負しますか?
もしくはPCやコンシューマでの販売、パッケージ販売を考えますか?
スマートフォン・PCの両方を考えますか?
私達としては「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」第一弾アプリに関してはPCダウンロード販売と、スマートフォン向け(Android、iOS)の3機種展開を考えています。
メインとしては短編ノベルですので、スマートフォンがメインになると考えています。
実際にどちらの方がユーザーさんの反応が大きいのか、反応が違ってくるのか。
出してみないとわかりませんが、もし何らかの結果が出ましたら(場合によっては)記事にしてみるかもしれません。
次回は「ゲーム開発は予定通りには進まない!余裕を持とう」というお話。