物語のつくりかた編2「物語の主題とは何か?」 第136回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた

第136回 物語のつくりかた編2「物語の主題とは何か?」
執筆者:企画担当 ケイ茶


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他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。


ケイ茶です。
前回は、好きな物語の「起承転結」を書き出してみましょう。と書きましたが、今回は具体的にどのように書き出すのか。
そして、どのようにまとめていくと良いのか。

私が実際にやっている方法ですが具体的に書いてみようと思います。
(他にやり易い方法があれば、そちらの方が良いかもしれませんが!)

物語の「主題」は何か?主題をメインに考えて起承転結を考えて書き出してみましょう。

ここでは、いつもの桃太郎を起承転結に分けて、実際に考えてみましょう!

桃太郎<主題:桃太郎が村人を苦しめる鬼を倒す>

<起>始まり
村人を苦しめる鬼を退治するために、桃太郎が旅に出発する。

<承>転までの伏線、過程
鬼が島へ向かう桃太郎、鬼を倒す仲間を得る。

<転>転換
鬼が島へ到着し、鬼と戦う。

<結>転の結果、どうなった?
鬼を退治して、村に平和が戻った。

桃太郎は基本は、上記のように起承転結に分ける事ができると思います。
ここで、大切なのは<主題は何か?>という事です。

自分が物語において何を描きたいのかというのが主題になります。
桃太郎の主題は鬼を退治するために旅に出る。と考えました。

ただし、もし桃太郎で描きたい事が、桃太郎を育てるおばあさん。だったとすると起承転結はまた変わってきます。
そう考えると

<起>
川で桃をひろう。

<承>
桃太郎を育てる
鬼の話を聞く。

<転>
桃太郎が旅に出る

<結>
桃太郎が鬼を倒して戻ってくる。

おばあさんを描くとなると、上記のようになるのではないでしょうか?
川で拾った桃から桃太郎が生まれ、育てた結果、鬼退治に行き、無事に戻ってくるまでの物語。というわけですね。

なので、物語の主題は「その物語で何を描きたかったのか」(他人の物語の分析の場合)を考えることからはじまります。
自分の物語の場合は自分が「何をその物語で描きたいのか」という事になるのです!

まずは、物語の主題をしっかりと決める、もしくは見極める事が大切です。
自分の作った物語で、主題が途中で変わってしまっていたり、主題が何かわからない(何を描きたいのかわからない)場合は、物語全体に歪みが出てきます。
結果として、何を描きたかったのか?この物語を通して作者は何を伝えたかったのかがわからなくなります。

なので、起承転結を考える際には何が主題の物語なのか。
これも一緒に考える必要があると思うのです。

では、次回は起承転結が王道だけど、それ以外のパターンもあるよ!という事について書いてみます。

 

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