物語のつくりかた編6「面白い物語の共通点を探してみよう!」 第140回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第140回 物語のつくりかた編6「面白い物語の共通点を探してみよう!」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
前回は、自分の好きな物語が「なぜ面白いのか?」を考えてみる事について書きました。
今回は・・・
「面白いと思った物語」その共通点を探して、書き出してみよう!
自分が面白いと思った物語の「面白いと思った要素」を何タイトルか書き出した後にやってみてください。
それらの、貴方が面白いと思った物語に何らかの共通点はありませんか?
そういえば、なんとなく似ているな~とか。
よくよく考えてみると根底部分は似ている所が多いかもしれない!
と気づく事があるかもしれません。
物語を考える、作るというのも結局は技術なのです。
0⇒1の部分(最初)はちょっとした閃きや、発想力は確かに必要ですし、偶然の産物という事もあります。
ただし、大部分は技術とノウハウで物語は作る事が出来ます。
という事は、面白い物語には何らかの共通項があるはずなのです!
物語の舞台が違ったとしても、設定が違ったとしても。
これは自分で見つけると「ああ、なるほど!」と思う事も多いので、もし良かったら実際にやってみてください。
色々と気付く事もあるかと思います。
ヒントとして、幾つか私が見つけた「面白い物語」の共通点と注目ポイントを書き出してみます!
・・・ごめんなさい、実は前に紹介した本「シナリオ作法四十八章」に書いてあります。
◆1.キャラクター(人物)
行動理由がはっきりしていて、魅力的なキャラクター。
物語が面白くなるためにはキャラクターは最重要項目です!
◆2.かせ
~したいけれど~という制約がある。等、かせがある物語は面白くなりやすいです。
◆3.事件
キャラクターがどのような事件に遭遇するのか、そしてどのように解決するのか?
逆に上記の本においては、面白くない時にはこの3つの何かが足りないと書かれています。
個人的にも上記の3つの要素は納得できます。
だいたい、面白いと思った物語の共通点としては「キャラクターが魅力的」なんです。
特に主人公に感情移入できたり、できない場合でも主人公が行動する理由がはっきりしている事が多いですから。
そして、かせという意味でも事件の解決は簡単にはいきません。
~をしたいけれど~がないとできない!
~しようと思ったけれど~という邪魔が入って、そちらを解決しないとできない。
というかせが次々とやってきて、そう簡単に主人公の思い通りに解決しないものです。
簡単に解決しなくて主人公が沢山の困難を乗り越えていくからこそ、読者はより感情移入し、どうやって解決するのか?とハラハラドキドキするのです。
そして、事件も大切な要素の一つですね。
魅力的なキャラクターがいても、何も起こらなければどこにも進みません。
事件はキャラクターが引き起こす事が多いです。(~をしたいという野望、考えを持ったキャラクターが動く事により事件が起こる)
・・・とこれらはあくまで一例ですし、私の考えや本で書いてあった事です。
これ以外にも、貴方が見つけた「面白い物語の共通点」は今後の創作にきっと役立つと思います。
まずは、色々な面白い作品を分析して共通点を見つけてみてはどうでしょうか?
逆に、面白くない物語の場合は面白くない物語の共通点を見つけるのも役立つかもしれません。