「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」が出来るまで(3)プロット公開です!
日曜日に書く事があっても無くても「とりあえず定期更新」するコーナー。 企画担当のどうでもいい事だったり、時として新作タイトルの事についてだったり、更新して、生存報告する事が第一目的です。
ケイ茶です。
「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」の誕生について振り返る企画です。
今までの記事は↓
日曜定期更新(05/12/2019) 「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」が出来るまで(1)誕生のキッカケは創業塾?
「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」が出来るまで(2)はじまりは、たった1行から
今回はプロットを公開しますよ!
※今回の記事は「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」のネタバレを完全に含んでおります! クリア後に見ることを推奨致します。
創業塾が「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」のキッカケだと書きました。
今回は、1行から発展させ、ある程度決まった段階でのテキストです。
企画書って程綺麗なものでもなく、プロットといえる程のものでもなく?
ただ単に思いついたことを書き出したメモなのかな。
↓これをシナリオ担当のRに見せたり、話したりしたらOKが出ました。
※完全オリジナルではなく、途中Rや私によって追加したり修正したファイルのようです。(完全初期ファイルがなかったので)
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◆キャッチコピー
・滅んだ世界で死に続ける少女
・死ぬために生きる少女
◆ストーリー概要
普通の生活を送っていた少年。
人類が滅亡する事がわかった時点で実験体として研究施設に送られる。
少年が目覚めたときには世界が滅んでおり、少年以外の生存者は周りにはいなかった。
自ら動こうとするが、足や手の感覚がなく、その場から動く事ができない。
少年が目覚めて時が経ったある日、一人の少女が研究室にやってきて、目の前で死に、目の前で蘇る。
※「少女が入ってきて、光が中に入ったことにより少年が目覚める」に変更。
少女は少年を見つけて「貴方は人間?」と声をかけてくる。
少年は人間だと答え、少女にこの場から出してもらい、少女と少年との出会いから、物語が始まっていく。
少年は他の生き残りを探すために。
少女は人類の罪を償うために。
◆<ストーリー案>
起
・少年の目覚めと少女との出会い
・初めての追体験。
・目の前で少女が死に、蘇る
※「追体験」
実際にその生物の最後の記憶の中に入り、死を体験する。
外から見るとヒロイン事態の体に同じことが起こっている。
体が潰れたり、苦しんだり、高いところから落ちたりする。
死んだヒロインはすぐに体が再生され、次の死を体験する。
承
・少女の服を探す(裸の少女)
・少年は、少女が何度も繰り返し追体験をし、苦しむ姿をみて、止めるように言い、やめさせようとする。
しかし、少女はそれが私の生きる理由だからと答え、少年とは意見が合わない。
・少年は、少女の話を聞き、人類の罪の清算をしている事を知る。
そして、少女の覚悟を聞き、追体験をやめさせる事をやめる。
その代わり、自身も少女と同じように追体験をしたいと申し出て、自分が起きている間だけでも
共有する覚悟を決める。
・少年は自身から出ている神経コードを少女の頭に接続し、今後は少女と追体験の内容を共有する事になる。
(かなりの痛みを経験するため最初のうちはダメージが大きい)
・少年と少女の追体験&会話
・少年は太陽光がある時にしか起きれない。
その起きる間隔は場合によっては数百年に一度くらいかもしれない。
少女に毎回「久しぶり」と言われる。
⇒「おはよう」に変更
・少女は最初は少年の事をあまり興味を持っていなかったが、徐々に少年の話を聞くことが楽しくなってくる。
特に少女が気にするのが元々の世界の姿。
少年が生きていた時の世界はどのようなものだったのか、聞くのを楽しみにしている。
(イベント案)
・学校生活
廃墟の学校に行き、少女がなんのための施設だったのかと聞き、少年が答える。
二人で学校ごっこをして、その後、学校で死んだ人間の追体験をする。
・少年と話をするうちに、どんどん人間らしくなっていく少女。
うつろだった少女は、楽しそうな顔も見せるようになってくる。
・少年の葛藤
・地下シェルターに行く。
何世代か、人間が暮らしていた形跡が残っている。(最終的に食料がなくなり死亡)
きれいに残っていた鏡で自分の姿を見て驚く少年(脳だけ)
姿もそうだし、地球を滅ぼしてまで貪欲に生きようとした人間に失望
自分も汚い生物だと思い、悩む。
お荷物、置いていけ、動くことすらできない悲しさ。
・一回少年を置いていくが、戻ってくる少女
「貴方が必要」
(寂しさ)
転
・少年と話をするうちに、変化していく少女。
今までは使命として繰り返して死ぬだけだったが、少女はなぜ自分が苦しい思いをしなければいけないのか
と疑問を持っていき、死ぬ事が嫌になっていく。
そして、死の追体験から逃げようと思うようになる。
・ある時、追体験のあと、少女は狂ってしまう。
その結果、記憶を失ってしまい、少年を置いてけぼりにして一人でどこかに行ってしまう。
・取り残された少年(数億年)
少年は自分が動けないため、少女を追うことができない。
しかし、長い間少女を追いかけたい、追いかけたいと強く思う事により、少年の体に変化が起きる。
・数億年の歳月をかけて、少年の体は「進化」し、足がはえて、動けるようになる。
・少年は、世界を駆け巡り、起きては寝てを繰り返し、少女を探す(何億年も)
・少年と少女の数億年ぶりの再会。
少年の事を覚えていない少女。
しかし、少年は今までの出来事を力説、少女との思い出を語る。
二人で一緒に世界を廻ったこと、追体験を乗り越えてきたこと。
使命の事、楽しかったこと、辛かったこと。
少年は少女に、この場での追体験を行おうと提案し、その言葉を聞いて、嫌がる少女。
でも、少年は自分が付いているからと説得し、共有して追体験を終える。
・少女は少年の事を思い出し、また二人で一緒に追体験を行っていこう、耐えていこうとなる。
結
・全ての追体験を終えた少年と少女。
しかし、神から「まだ死の体験が終わっていない」と言われる。
・そこで、少年は1つの事実に気がつく。
それを少女に伝えるか、伝えないか。
★分岐
「伝える」「伝えない」
「伝えない」
2人は永遠にそのまま生きていく
「伝える」
少年は少女に殺してもらう。使命が終わる。
その後、世界には雨が降り注ぎ、海が出来、生命が誕生し、新しい世界が創造され、エンディングを迎える。
ボツアイディア
・少年がなぜ、少女では無ければだめなのか、わかる展開が必要?
このままでは「ただそこに貴方がいたから」ではないのか?
⇒今の少女がいなくなって、次の少女が来る展開はどうか?
これによって、「最初はだれでもよかった」が一緒に居て変わってきた事に気付く。
「代わりなんていない」と思う。
⇒今回これをいれるとややこしくなってしまう&他の人間を出したくなかったため、ボツ。
こんな感じです。
実際にプレイされた方はわかると思いますが、私が作った基本形にRがシナリオで手を加え(設定や描写)
大分かわっている部分もあります。
その差はプレイすればわかります。(まだプレイされていない方にちょっと宣伝してみます!)
↓
そして、このプロットから数日後にはシナリオ担当のRが執筆に入りました。
次回へ続く。
Twitterから。
こうやって形になっていくのは面白い。
プロット段階だと既に本作をプレイしているためか「こうならなくてよかった」とか、分岐無しにしたのは大正解だったなとか色々と感慨に耽れますね……。
さささぐも含めR氏のシナリオは今まで体験したことのない角度からの強烈なボディブローが印象的でしたが、この優れた発想はまずプロットを作る方がいたんですね。(シナリオとグラをR氏が担当しているのでプロットも思い込んでいた)
同人時代の作品は知りませんが一緒にからファンになりさささぐで一生ついていこうと決めました。(笑)
こんにちは。ケイ茶です。
プロットをご覧いただきありがとうございます。
プロットと本編の差を楽しんでいただけて嬉しいです!
初期プロットの段階では、いつもRと私の2人で話しながら方向性を決定します。
その後、Rがより細かく考えて形を整えていく。というやり方をしています。
私1人では話が広がっていきませんし、Rだけでは話が始まらないため、丁度いい役割分担だと感じています。
単純に、2人で話して考えた方が楽しい、という理由もあります。(笑)
ファンになって頂けて、感謝するばかりです。
応援ありがとうございます。とてもやる気が出ます。
今後も頑張ります!