「結婚主義国家」の全てを見せます!~プロットを公開~ (1)「独身監獄」プロット
企画担当のケイ茶です。
今回から毎週土曜日に「結婚主義国家」(ノベルソフト)のプロットを順々に全て公開していきます!
「結婚主義国家」は短編連作の物語の為、それぞれの物語に「起承転結」を意識したプロットがあります。
(結婚主義国家のプロットはシナリオ担当のRが全て作っています)
これを元にして実際のシナリオが作られているので、興味がある方は実際のシナリオと合わせながら楽しんでみてはいかがでしょうか?
さて今回は
「独身監獄」のプロットを公開です。
「結婚主義国家」プロット公開(1)独身監獄
※あくまでプロットです。実際のシナリオとの相違点もあります。
※結末までの全てのプロットですので、ネタバレ注意&自己責任でお願いします。
★独身監獄 結婚しないと死んでしまう世界で、あと1週間で殺される男の話
→こんな世界にした人間に文句を言いながら死ぬ
「適当な誰かを選んで結婚すればいいのか?」
「違う。適当な誰かでは嫌なんだ」
★主人公の変化
1人で生き延びてやる→桔梗と一緒に生き延びる、または死ぬ。ほうっておけない
欠点:好戦的 気が短い 短絡的 揺れ動く
動機:死にたくない
目的:桔梗と結婚したい
かせ:タイムリミット1週間
監獄から逃げ出す事ができない
結婚に興味がない桔梗
主人公の行動
1.外に通じているような道を見つける→しかし、通る事ができない⇒結婚する人なら通れる事を知るが、それはしない。
(通る時には問いかけがはいる。本当に好きなのかい?鐘を鳴らすことができるのかい?)
2 .生きるためだけに結婚するなんて納得できない(他の人はそれが当たり前だと言う)ため、他の方法での脱出を探る
→しかし、見つからない⇒その間にどんどん人がいなくなり、焦る
3.昴はプライドを捨て、唯一残った(他の人たちは様子見しているだけでほぼカップル)桔梗を見つける
→しかし、桔梗は話を聞いてくれない。⇒憤る。別の方法を考える
4.泣き落とし、同情をひく作戦に出る
→しかしきかない。どうしても結婚する気がない⇒無理強いはよくないと諦める。
5.誰か探しを諦めて無理矢理脱出しようとする。
→黒服に殴りかかり、扉の向こうの廊下に。
しかし、飛び出そうとした瞬間、桔梗に止められる。そのまま行っていたら死んでいた。
呆然とする昴のところに、黒服「どうして彼を助けたんだい」桔梗「この男が、生きようとしていたからだ」「生きていても何も変わらないさ。どうでもいい」そのまま立ち去る。
⇒結婚してくれるのか。どうして、俺を助けておきながら結婚してくれないんだ。本当に助けたいなら結婚してくれよ。それはできない。私は正義の味方ではないからだ。それに、私は君に恋してるとは思えない。とぼとぼと歩いていると、横をべつのカップルが通っていく。
ついに2人きりになってしまう。絶望してぶつぶつ呟く昴。桔梗に慰められる。
6.桔梗が絶対結婚してくれないと悟り、黒服になんとかとりなしてもらおうとする
→しかし、これは仕事だからと言われる。給料が良い。生きていくために必要なことだ。私は1人で生活しているわけではないのだから、多少は気にしない。
「だが……そのために俺を見殺しにするのか!?」「そのため私に不利益を向けようとしている者の言うことではないな」「くっ……」
⇒人質にでもしようかと思うが、そんなものは無駄だと言われる。してもいいが、時間の無駄だからやめておけ。君は私を殺せないし、私を人質にとってもだれも動かない。「私たちはしょせん、この国の歯車。部品の一つでしかない」黒服2からアドバイスをもらう。私ではなく彼女に無理強いをしたらどうだ。
7.桔梗を無理矢理従わせようとする
→しかし、隙をみせたその瞬間に背中から襲おうとしたら笑われる。やれるものならやってみろ⇒やはりそんなことは出来ない。
8.桔梗から逃げ方を聞いて脱出に向かう→しかし、桔梗は逃げられない事に気がつく
9.桔梗と一緒に逃げようとする→しかし、死んでしまう
大きな流れ
0話(起)プロローグ 国と監獄の説明
◆ここでタイトル
1話(承)桔梗との出会い。昴が落ち着くまで
2話(承)桔梗の事情を知って諦める
3話(承)桔梗との喧嘩
4話(転)最終日。昴の決断。
5話(結)エピローグ 処刑される
0話 プロローグ。世界説明
0.フられる
◆起
1つのホールに集められる?説明待ち?
何かハプニングが起きる?
※桔梗は自らの足で独身監獄に。
1.つれていかれる。車で移動
思い出すのは、元彼女の顔だった。俺は、彼女に殺されるんだ。
すすり泣く声が聞こえる。
誰かが、問いかける。「どんな場所か知ってるか?」誰も答えなかった。答えられないんだろう。
△毎年、3月25日に結婚式が執り行われる。
△18歳になった者は、全員その式に参加しなければならない。
△その際、結婚していない者は全員が独身監獄に送られた後、4月1日午前9時に処刑される。
△結婚できる年齢は、女性16歳~18歳 男性18歳
△あまり情報は出てきていない
◆承
ざわつくまわり。
◆転
◆結
監獄にたどり着く
■そこに何があるのか、誰も知らない。情報があまりない。
ただ、名前だけは知っている。そこは、独身監獄。
独身監獄に連れて行かれる。
みんなから注がれる同情の視線。可哀想。死んじゃうんだね。目を向けると、そらされる。
■「俺だけ死ぬなんていやだ。どいつもこいつも殺してやる!」と叫ぶ人。
3月24日金曜日
1話 桔梗との出会い。昴が落ち着くまで
◆起 3月25日(1日目)
1.監獄に連れてこられる。外に出ようと思う。
外に通じる道を見つける。この先には処刑場と結婚式場、それからその先に外への出口がある。
そこに立つ2人の監視官。
■「俺だけ死ぬなんていやだ。どいつもこいつも殺してやる!」と叫ぶ人。
人質にとられている一人の看守。悠然と構えている(ように見えつつ内心は戦々恐々。ここに来るのは初めてだった)
結婚するなら通れる事を知る。
みんなはそれに安心。結婚相手を探していく。戸惑う昴
死ぬ事は怖い。でも、フられたばかりだ。
「生きるためだけに結婚するのか!?」
叫ぶ俺に答えたのは、黒服だった。
黒服「君はこの制度を今まで知らずに生きてきたのかい?」
「そんな事はない。でも、結婚は自然にするものだと思っていた」
黒服「それなら君はずいぶんと幸運だったんだろうね」
口々にみんなが言う。「僕はいじめられていた。誰とも付き合わずに死ぬなんていやだ」「私は捨てられた。結婚してくれるって言ったのに」「俺は鐘を鳴らせなかった」「詐欺に合った。被害者は訴えられない。死人に口なしだって」
だが、鐘を鳴らさなければならない。
△結婚式では、カップルがそれぞれ腕輪をつけた状態で口付けをする。そこで腕輪から鐘の音が鳴れば婚姻の成立となる。
■結婚相手を探し回るみんな。それを、桔梗は止める。「馬鹿馬鹿しい」(そんな事をしても死んでしまう。だが、この場でそれを言ったら混乱してみんな死ぬ可能性がある。あとで個別に言おう)
◆承
※毎日カウントダウンする放送。
△結婚できる年齢は、女性16歳~18歳 男性18歳
2.しかし生きるためだけの結婚は納得がいかない。他の方法で脱出を探る。看守たちに怯えて様子見。
その間にどんどん人がいなくなる。~3月26日(2日目)いっぱいまで。
3.3月27日(3日目)朝。唯一残った桔梗を見つける。しかし話をきいてもらえない。
4.泣き落としをしてみる。しかしだめだった。
男女比は同じ。仕組まれているとは思わないか?怪しい。普通に考えれば、女の方が有利だというのに。
◆転 ★クライシス★
5.3日夜。無理矢理脱出しようとする。黒服に殴りかかる。しかしそれも失敗。
→黒服に殴りかかり、扉の向こうの廊下に。しかし、飛び出そうとした瞬間、桔梗に止められる。打ち抜かれる銃弾。
そのまま行っていたら死んでいた。呆然とする昴のところに、黒服。「どうして彼を助けたんだい」桔梗「この男が、生きようとしていたからだ」「生きていても何も変わらないさ。どうでもいい」そのまま立ち去る。
⇒結婚してくれるのか。どうして、俺を助けておきながら結婚してくれないんだ。本当に助けたいなら結婚してくれよ。それはできない。私は正義の味方ではないからだ。それに、私は君に恋してるとは思えない。とぼとぼと歩いていると、横をべつのカップルが通っていく。
桔梗に命を助けられるが、結婚はしてくれないという桔梗。
◆結
6.そして、その横を通って外にいくカップル。
絶望する昴。桔梗に慰められる。
背後から鐘の音が聞こえた。あれは、死ぬときの音だ。
2話
◆起 3月28日(4日目)
1.桔梗が結婚してくれない。黒服にとりなしてもらおうとする。抜け道を探る。しかしうまくいかない。
黒服Bから、桔梗を無理矢理手込めにしてはどうだというアドバイスを受ける。
「あの音を聞きたいのなら、2人でくればいい。それだけだ」
◆承
2.無理やりなんてだめだ。桔梗を知ろうとする。
桔梗はなぜ、かたくなに結婚を嫌がるのか?
「私は博愛主義ではない。すべてを助けるなんて無理なものだな」
たずねるが、教えてはもらえない。押し問答中、空腹をうったえる桔梗。
料理ができないから仕方なく作ってあげる。
3.3月29日(5日目)
3月30日(6日目)これはと思い、餌付けを始める昴。抹茶クッキー。しかしどう知っても何も変わらない
夕飯をつくる。包丁を見る。アドバイスを思い出す。小ぶりのナイフを持っていく。
・「君は中途半端だな。はじめは反発していたくせに、なんだかんだで流されている。揺れ動いたままだ。完全に流されてはいないで抗おうとしては、またすぐ流れる」
◆転 ★クライシス★
4.「なぜ他の女にいかない?付き合っているといっても奪えばいい」「それは嫌だ。同じことをするから」「ははぁ。なるほど、二股されたのか」
■最悪な女だな。そういう不安な女は16歳で結婚しておけば良かったのに
ひどい言いように苛立つ昴。
包丁を突きつけて、桔梗を無理矢理したがわせようとする。しかし冷静になって断念する。
「どうせ死ぬ身だ。何を怖がる必要がある?」
「なんなんだよ、お前は……どうして怖がらないんだ」
「まただな。君は、また考えを変えた。あっさり流される。バカだなぁ。」
◆結
5.呆れつつ、答えてくれる桔梗。
「怖いからだ」「私は怖い。死ぬことよりも、喧嘩ばかりする親になる方が、よほど怖い」
「私はただ生きていればそれで良いと言われた。だが、そんなのは嫌だった。生きているとは思えない」
「私は誰も愛せないんだよ。愛し方がわからないんだ。だから結婚を拒んできた」
女性だけど、好きな人はいたよ。しかしもう死んでしまった。
「それに、馬鹿だと笑ってくれていい。これが私の贖罪であり、反抗なんだ。自らすすんで死を選ぶことこそが、抵抗なのではないかと思っている」
3話 喧嘩 3月31日(7日目)
◆起
1.ついに明日だ。考えなければならない。後1日で桔梗の考えを変えるなんて無理だろう。
遺書でも書いた方がいいんだろうか。
茶室に行くと、何やら話をしている3人組を発見。引きとめようとする桔梗と、信じずに去っていく2人。2人は昴に気がつくと、ちょっと困ったようにしながら言った。「俺たち、もう行くから」「別れの挨拶に来たらしいぞ。律儀なものだ」
ついに2人きりになる。
◆承
愛せないってのは本当なのか。ああ。残す人への未練は?
それなりにある。だが、強い執着はない。
たったひとり、大好きな人はいたよ。女性だがな。しかしもう死んでしまった。
◆転
・桔梗が、看守と話しているところを目撃する。怪しむ。
・そろそろ話してもいいか「へ?」
「たとえばあの銃で撃たれた時。なぜ君を止めたと思う? 知っていたからだ」「そしてこの部屋。都合よくあるのは私のためだ」「この場所を、体験してみたくてな。だから入った。言っただろう。自分の足で入った、と」
◆結 ★クライシス★
・夕方。看守から、生き延びる方法を教えられる。
「本当にそんな提案が通るのか?」「黒服のあちらがいただろう。あれはそういう男だから大丈夫だ」
◇黒服が知り合いだという事
これまでの人は全員殺されている事を知る。
「今まで、外に出てきた人がいたか?」
どうしてもっと早く教えてくれなかったのか。
どうして俺だけ助けたんだ。
喧嘩。
「一応伝えた相手はいた。だが、信じてはもらえなかった。見えない恐怖よりも目先の方にとらわれていたんだ」
「女性に知られると最初の時のような道連れ騒ぎが起きる可能性があった。だからやめた」
4話 最終日4月1日(8日目)9時に処刑
◆起
・最終日になる。黒服に呼ばれる。
◆承
・処刑場前につく。
◆転
・桔梗の嘘に気がつく。あいつは生きていく事ができないんだ!
適当な誰かと結婚して、自分だけが平穏に生き残るのか?
それとも、桔梗と死ぬ道を選ぶのか?
◆結 ★クライシス★
⇒桔梗と死ぬかもしれない道を選ぶ。
⇒どうしてそう考える事ができるのか?
「君は中途半端だな。はじめは反発していたくせに、なんだかんだで流されている。揺れ動いたままだ。完全に流されてはいないで抗おうとしては、またすぐ流れる」と言われたから。
流されない桔梗を見てきたから。
エピローグ 9時の処刑
◆起
呼ばれた桔梗と会話。
ウソだったんだな。仲直り。
あのさぁ。お前、自分の気持ちを誤魔化すときに笑う癖があるだろ。
悲しいときとか、焦ってるときとか、なんかそういう時。
思えば、何回もそうだったよな。
お前ってさ、言葉が思い浮かばなくなった時というか……なんか、ごまかそうと思った時に高笑いする癖があるよな?
どうして逃げなかったんだ。怖くなかったのか。怖いに決まってる。でもさ。お前と同じだ。
あのまま1人で逃げた方が、きっと怖かった。
◆承 ★クライマックス★
キスをする。鐘の音は鳴らない。
そのあとすぐ、監視カメラの向こうに対して叫ぶ。
「鐘の音が鳴らないのは当然だ。だって好きじゃないんだからな。だから、俺は鳴らさなかった。鳴らなくたってこいつを恨みはしない」「俺はこいつに恋なんてしていない。だが、命をかけてもいいとは思った」
そして桔梗に「これで反抗は終わった。さあ、あとは出るぞ。出口を教えてくれ」
◆転
桔梗の手を引いて逃げようとする。
◆結
1.一緒に手を掴んで、逃げる。銃で撃たれ、出口の手前までいく。
そこで重なり合って死んでいく。
「君は、愚か者だな……」「だめか」「いいや。私と同じで、嬉しいよ」
2.掴まって、処刑される
「どうして私だったんだ。後悔しないのか」
皮肉だなぁ。死ぬ瞬間が、一番生きている気がするなんて。
生きたい。生きたい。死にたくない。
でも、オレはお前を恨んだりはしない。
オレはこの選択を後悔はしない。
やりたい事はたくさんあった。話したい人もいた。一緒に生きていきたい人はたくさんいた。未練はある。いくつも浮かんでくる。
だがオレは、死ぬならお前とだって、思ったんだ。
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