「結婚主義国家」の全てを見せます!~プロットを公開~ (5)「儀式失敗」プロット
企画担当のケイ茶です。
毎週土曜日に「結婚主義国家」(ノベルソフト)のプロットを順々に公開しています。
「結婚主義国家」は短編連作の物語の為、それぞれの物語に「起承転結」を意識したプロットがあります。
(結婚主義国家のプロットはシナリオ担当のRが全て作っています)
これを元にして実際のシナリオが作られているので、興味がある方は実際のシナリオと合わせながら楽しんでみてはいかがでしょうか?
さて今回は
「儀式失敗」のプロットを公開です。
「結婚主義国家」プロット公開(5)儀式失敗
※あくまでプロットです。実際のシナリオとの相違点もあります。
※結末までの全てのプロットですので、ネタバレ注意&自己責任でお願いします。
★儀式失敗 結婚しないと死んでしまう世界で、結婚できない可能性を突きつけられたカップルの話
→死の不安を抱えてでも、相手との結婚を望む
「適当な誰かを選んで結婚すればいいのか?」
「違う。君じゃないと嫌なんだ」
主人公は、逆境に負けない雛菊を見て変わっていく。
ヒロインは、それを応援する。
すみれは、雛菊に言う「直くん、誰とも結婚できないみたい。もし良かったら、いいこを紹介してほしいなぁ」
※すみれを、一つ年下にする?
※反政府組織がある、という事をどこかに入れる
<直樹の行動>
1.すみれと結婚するつもりだったが、どうしても鐘の音が鳴らなかった⇒すみれと別れる
2.すみれ以外の人と試してみるが、誰とやっても鳴らなかった⇒唯一鳴った雛菊にすがりつく
3.雛菊と付き合い始めるが、そうすると悪い噂がつきまとう。後ろ指さされるようになる⇒結婚式の時だけ会おうよ、と提案する
4.そうして形だけの結婚をしたかったが、雛菊が豹変する⇒耐えようと思う。従う
5.ある日すみれが他の人と結婚する事を知る。(雛菊の言葉で?)
雛菊「アンタは逃げたのよ。すみれ先輩の命を背負う事から逃げた。結婚する前から困難を無視した。そんなんじゃ、だめよ」
・鐘の音が鳴らないとわかる。指導してもらう。しかし、どんなにやっても鳴らない。
じゃあ、お互いのためにも別れよう。もともと結婚するためだけの相手だったんだから、仕方がないよね。自分の命もそうだけど、すみれの命も大事だから。なるべく探す期間があった方がいい。
・それから1ヶ月。結婚相談所で知り合った人と定期的に試してみるけれど、どうしても鳴らない。すみれとは学校で会話。いいひと見つかった?うーん。(すみれは、まるでほかの人とは結婚する気がない。告白されても断っている)
・そこに、雛菊がやってくる。一体誰?混乱する直樹に説明してくる。そして告白して付き合う事に。そうだ。先輩って持ってますよね。試してみませんか? え。でも……。大丈夫です。私が先輩を好きなんですから、鳴らしてみせます。鐘が鳴る。
・そうしていざ雛菊と付き合ってみると、雛菊の悪い噂が聞こえてくる。椿曰く、男をとっかえ引っ変えしている女だとか。
・後ろ指差されるのが嫌な直樹は、雛菊に「結婚式の時だけ会おうよ」と提案する。途端に、雛菊は本性をあらわす。「わかってるの? 好きなんていうのは嘘よ。ただ、アンタのところってそれなりに力があるらしいじゃない。だから利用させてもらおうかと思っただけ。私がほしいのはアンタじゃなくて、その家なの。私と結婚できないと、アンタ死ぬのよ?」「すみれ先輩の彼氏がほしかっただけなの。私、すみれ先輩がだーいっきらいだから」
直樹「そんな……! すみれはあんなに雛菊の事を好きだと言っていたのに。こんな人と関わりたくない」
「彼女と結婚できなかったら僕は死んでしまうかもしれない」
他の人を探す⇒×「二股をかけるわけにもいかない」
一旦別れて探す⇒×「1度別れたらもう付き合ってくれないかもしれない」
⇒付き合い続行。
すみれに雛菊の事を相談する⇒×「すみれが傷つくかもしれないから、下手な事は言えない」
—————————-
1.不安な事があると、すぐに逃げようとする主人公。
その主人公はある日、ヒロインと結婚できずに死ぬ可能性をつきつけられる。
2.主人公は、ヒロイン以外の人間と結婚した方がいいのかもしれないと悩む。
3.しかしヒロインに励まされたり、
4.不安な事があっても戦おうとする雛菊を見て変わっていく。
5.そして最後には、鐘が鳴らない可能性があっても、ヒロインと結婚する事を選ぶ。
そして、無事に結婚する。
★クライマックス★
自分が雛菊と結婚して生き延びるのか。
それとも――鳴らない可能性があっても、すみれと結婚する道を選ぶのか。
悩んだ末に、後者を選ぶ。
⇒なぜ後者を選べるのか? 理由は?
「自分が他の人と結婚して生きていくのも、すみれが他の人と結婚してしまうのも嫌だと思う」から。
—————————-
大きな流れ
1.(起)鐘が鳴らない。すみれと別れる
2.(承)雛菊と付き合う。本性を知る。
3.(承)虐げられても、すみれより雛菊を選んでしまう。
4.(転)すみれが他の人と結婚しそうになる
5.(結)すみれを選ぶ
※すみれは3のあと何か行動を起こそうとするのか?
———0.プロローグ—
◆過去。すみれとの出会い。
もーいーかい。まーだだよー。あれっ。誰かいる。あなたはだあれ?
これまでずっと怖い怖い怖いと言っていた。そこに、出会う。助けられる。
だいじょうぶ。だいじょうぶ。なんにも、こわくないよ。
なきくん、って呼んでいい?だってあなたは特別な人。特別な呼び方がいいから。
じゃあ、ぼくは?
んー。なんでもいいよ。じゃあ、すみれで。うん。特別な人から呼ばれたら特別になるね。
(直樹:これで死ななくていいんだ。良かった)
(すみれ:なおきくんはわたしの特別な人。仲良くなりたいな。いい結婚ができるといいな)
※初めから、特別な一個人として見ているすみれ
・鐘の音が鳴らない
———–1.ぼくたちと結婚腕輪—————–
◆起
(直樹:おかしい!鐘の音が鳴らないなんて聞いてないよ!すみれがいるから僕は安心して生きていけるはずだったのに……どうしよう)
(すみれ:どうしよう。もしかして……直君と結婚できないのかな? 直君、死んじゃうのかな。私の愛が足りないから鳴らないのかな)
◆承
・図書館で、鐘の音が鳴らない原因を探る。しかしうまくいかない。
インターネットで探ってもだめ。友達にSNSでさりげなく聞いてみてもだめ。普通は鳴るって書いてあるのに。なんで。
鳴らなかった人を見たことある?うん。あるよ。
腕輪にはいろいろな説がある。腕輪反対の反政府活動をしている人もいる。
(直樹:どうしよう。悪いことばかりがおきる。全然鳴らない。絶望的だ)
(すみれ:やっぱり鳴らない……。菊ちゃんにきいても、ぜんぜんだめだよ。なおくん、不安そうだなぁ)
◆転
・鳴らない事で喧嘩をする。ぼそっと「愛が足りないって事なのかなぁ」
「ぼくの愛が足りないって事?」
「そういうわけじゃないよ。そうじゃなくって、足りないのはわたしの方でね。ただ……あっ。そうだ。きっと鳴る場所があるよ。ね、行こう?」
何かが起きて、鐘の音が鳴らない事が絶望的に。
(すみれ:私はいつも愛をもらってる。愛が足りないのはわたしの方かもしれないのに。そうだ。あそこに行って仲直りしよう)
(直樹:愛が足りないだって? たしかにそうかもしれない。図星かも。僕はすみれを本当に愛せているんだろうか。わからない)
◆結 ☆クライシス☆
・すみれと別れる
ここ、懐かしいねぇ。出会った場所。
昔からそういう事を言われていた。というのを思い出す。あの時の恐怖。
「ぼくはきっと、すみれを愛せない」
(直樹:ここは、出会った場所。そうだ。出会う前まで、僕はずっとここで膝を抱えていた。怖い怖いと言っていた。だから……別れよう。
仕方がなかったんだ。だって、このままだと死んじゃう。すみれだって死んじゃうかもしれないんだから、仕方ない。仕方ないよね。頑張ったけど、鐘が鳴らなかったんだから。結婚できない人と付き合っても仕方がないからね)
(すみれ:こんなに好きだったんだけどなぁ。やっぱり、私の愛が足りないからいけなかったのかな。なき君を死なせたくないから、私は君の応援をしよう。自分の結婚は後回しでいいよね)
(●雛菊:あんな幸せそうにしていたすみれ先輩に愛がないなんておかしい。鐘の音なんて簡単に鳴るはず。きっと、直樹の方に愛がないのね!)
———–2.ぼくたちと彼女—————–
◆起 雛菊と付き合い始める
・それから1ヶ月。結婚相談所で知り合った人と定期的に試してみるけれど、どうしても鳴らない。
そこに、雛菊がやってくる。一体誰?混乱する直樹に説明してくる。そして告白して付き合う事に。そうだ。先輩って持ってますよね。試してみませんか? え。でも……。大丈夫です。私が先輩を好きなんですから、鳴らしてみせます。鐘が鳴る。
「両親に紹介してくれますか?」「いや、それはまだ……」「そうですか」
(直樹:両親にすみれと別れた事は言ってない。まだいいや。下手な事をいうと何をされるかわからないから、結婚式の直前に言おう。その時なら文句も言われない。それよりも、いい人と付き合う事ができたなぁ。良かった良かった。すみれは大丈夫かな?)
(すみれ:直くん以外と結婚する気にはなれないなぁ)
(●雛菊:すみれ先輩が素晴らしい人だって教えてあげるわ)
◆承
・雛菊との順風満帆な日々。応援してくれるすみれ。すみれとは学校で会話。いいひと見つかった?うーん。
※すみれは、まるでほかの人とは結婚する気がない。告白されても断っている
(直樹:よかったよかった。すみれも早くいい人みつかるといいな。なぜか応援する気にはなれないけれど)
(すみれ:そっかぁ。直くんは、菊ちゃんと付き合い始めたんだねぇ。鐘の音も鳴らせたみたいで良かったなぁ。……ちょっと、悲しいなぁ)
(●雛菊:さて。仕掛けは順調。そろそろ悪い立場になっていこうかしら。噂に気がつかせないとね。椿と知り合い)
◆転
・雛菊の悪い噂をきく
「昨日見ましたが、付き合ってるんですか? 彼女はやめた方がいいですよ。そういう噂がありますから」
(椿:ハイ了解しました。悪い噂ながしまーす)
(直樹:えっ。せっかく付き合えたっていうのにそんな人なの?そんな馬鹿な……)
◆結 ☆クライシス☆
・雛菊に事実をたしかめる。そんな事しないよね?と聞く。
雛菊が本性を表す。
「わかってるの? 好きなんていうのは嘘よ。私と結婚できないと、アンタ死ぬのよ?」「すみれ先輩の彼氏がほしかっただけなの。私、すみれ先輩がだーいっきらいだから」「アンタたち、幼馴染なんでしょ。うまくいっててずるかったから。壊してあげたの。みんなみんな、私みたいに不幸にしたかったのよ!」
(直樹:そんな……!雛菊さんがこんな人だったなんて。僕はどうすればいいんだ。「すみれはあんなに雛菊の事を好きだと言っていたのに。こんな人と関わりたくない。でも結婚が……)
(●雛菊:半分嘘で半分本当よ。羨ましいのは本当。せっかく結婚できる2人なんだから、わかりなさいよ。私みたいな性悪を見てすみれ先輩のよさを実感なさい。椿先輩のアドバイスは的確だったわね)
———–3.—————–
◆起
・まさか、雛菊さんがあんな人だったなんて。
どうすればいいんだろう。悩む直樹。雛菊に虐げられる日々。
すみれがそんな直樹を心配する。しかし言う事もできずに、「なんでもない」とごまかす。
思わず喫茶店。
ガーベラと会話しているすみれ。すみれの優しさに触れる。やっぱりすみれはいいなぁ。
(直樹:「彼女と結婚できなかったら僕は死んでしまうかもしれない」
他の人を探す⇒×「二股をかけるわけにもいかない」
一旦別れて探す⇒×「1度別れたらもう付き合ってくれないかもしれない」
⇒付き合い続行。
すみれに雛菊の事を相談する⇒×「すみれが傷つくかもしれないから、下手な事は言えない」)
(すみれ:なんだか直くんの様子がおかしいなぁ。ちょっと2人の事を見ていようかなぁ)
◆承
・雛菊の虐げがヒートアップ。こんな日々が一生続くのか。と思うと憂鬱になる。
??と話している雛菊を見る「今の人だれ?」「なんでそんなのアンタに言わなきゃなんないの?」(すみれとの対比。こんな刺々しくないっていうのに)
パシリ。悪口。「はぁ? なんでオレンジジュース買ってるの?バカにしてる?コーヒーって言ったでしょ。これ、間違ってるんだけど」
「このオレンジジュースは?」「さぁ?誰かにあげれば?」
「アンタわかってんの? あんたがやっていたのは『誰とでも結婚します』ってアピールでしょ? だったらこんな私ぐらい受け止めなさいよ」
※すみれがここらへんで見える?
(直樹:すみれと付き合っていた時はこんな事なかったのに)
(すみれ:うーん。2人とも、何やっているんだろう。こそこそ)
(椿:雛菊さん。すみれさんが動いてます)
(雛菊:了解)
◆転
・はぁ。とため息を吐く。そこに椿と茜。あ、いいもの持ってますね。それくれますか?ありがとうございます。だいぶ大変そうですね。
「実は脅されていて……」
「ふーん。それはひどい話ですね。では、アドバイスをしてあげますよ」
(直樹:話を聞いてくれるなんていい人だなぁ)
(椿:計画通りこっちに来ましたね。最終段階行きます。時間稼ぎとしていろいろ会話)
(雛菊:了解。スタンバイ中よ)
◆結☆クライシス☆ 雛菊とすみれの対立。そして雛菊を選ぶ直樹
・椿にいろいろ話を聞かされてしまった。そのうえで雛菊のところに戻るが、もう遅い。ヒステリックに怒鳴る雛菊
「ちょっとアンタ遅すぎるわ!喉が渇いて干からびたらどうしてくれるのよ!?」
そんな事しちゃ駄目だよ!と言って立ちはだかるすみれ。
「ちょっと直くんの様子が気になったからみてたんだよ」
しかし雛菊が反撃。
「私は彼女なんです。もう先輩とは付き合ってない。先輩には関係ないでしょ?」
「彼女にだって、しちゃいけない事があるんだよ!」
「直樹だってそれでいいって言ってるわ」
「本当?なおくんはそれでいいの!? 本当に、大丈夫?」
「うん。……大丈夫」
「そっか」
そう言われて、すみれはしぶしぶ立ち去っていく。
すみれを追いかけないのかしら?と問いかけられる直樹。
「追いかけたらどうするの?」
「そうねぇ。私とは別れてもらうわ」
「やっぱりね。じゃあ追いかけないよ」
「ぼ、ぼくは君の奴隷でもなんでもいいよ。それで生き延びる事ができるなら……」
(直樹:生き延びるためなんだから、仕方がないんだ。それに、すみれなら後で言ってもわかってくれる)
(すみれ:そっかぁ。もう、なおくんは大丈夫なんだ。だったら、おせっかいだよね)
(雛菊:なによこの意気地なし!馬鹿じゃないの!? ここは追いかけなさいよ!なんで私を選んでいるのよ!椿先輩次のアドバイスください!)
(椿:これで失敗するとは思いませんでした。ちょっと考えます)
———–4.—————–
◆起
・気まずい雰囲気。すみれが謝ってくる。
「勝手に口出しをしてごめんね。2人のことだもんね。私はもう、関係ないんだったね」
「気にしないでよ。それこそ、君の方はどうなの?」
「まだいない。でも、そろそろ頑張って相手を探さないといけないねぇ」
(直樹:どうしてだろう。改めて関係ないといわれると、胸が苦しい)
(すみれ:私もそろそろ、相手を探さないといけないなぁ)
(椿:雛菊さんにはあえて内緒にして、次の作戦進めます。??さんはビラ配りで揺さぶり、先輩は直接行動お願いします。うまくすみれ先輩を誘導して、目に付くところでそれっぽいことやってください。女性の扱いは慣れていますよね)
(茜:了解)
(聖也:話は聞いたよ。ボクにまかせてくれたまえ!)
(??:まさか私がビラくばりなんて……。しかしこの2人を死なせたくはないからな)
◆承
・ちょっと落ち着いている雛菊。雛菊と会話していても上の空な直樹。
「すみれ先輩の事が気になるの?」
「そういうわけじゃ……」(嘘だ。本当は気になる)
そこで、誰か聖也と歩いているすみれを見かける。ついていく。「いいわよ。行きましょ」
(雛菊:すみれ先輩……誰かと?)
◆転
・ついていくと、仲睦まじい2人。呆然とする直樹。
出ていこうとする。雛菊も一緒に。
しかし思い出す。自分はもう関係ないのだ。すみれも言っていたじゃないか、と。
腕輪をかしてほしいというすみれ。「うん。使いたい人がいるんだよ」
聖也「妻と仲が悪くてね。鐘の音をもう一度鳴らせるのかどうか確認したい。あぁ、鐘の音があれば……。鐘の音を鳴らしたい。ぜひかしてほしい!」
(すみれ:そっかぁ。鐘の音が欲しい人もいるんだね)
(雛菊:うそ!?嘘でしょ? あんな風に言っていたすみれ先輩となんて……何かの間違いよ。でも、そんな。このメールを見る限り、たしかに)
(直樹:すみれが、ぼく以外の相手と結婚するのか……)
◆結☆クライシス☆
・呆然としていると、ネタバラシをされる。雛菊のは演技だったという事。
過去、すみれに助けられたという事。
ごめんなさい。私、嘘つきなの。
貴方たちをくっつけたかったのだけど、失敗してしまったみたいだわ
責任をもって、私があなたと結婚するわ
「いいよ。たしかに腹は経つけど、全部ぼくの自業自得って事でしょ。仕方ないんだよね」
(雛菊:大変な事をしてしまった。私は場をかき乱しただけだったのね。責任はとらなければならないわ)
(直樹:ぼくの自業自得だ。あぐらをかいていたんだ、きっと)
雛菊が去ったあといる、不思議な人。
みんなグルだった。という事を教えられる。
———–5.—————–
◆起 雛菊について、1。基本情報
・グルだった椿と、茜とも会話。
騙してすみませんでした。いや、ぼくの方こそ。
それで、どうするんですか。結婚するんですか。
雛菊に対しての真実をあらためて茜から聞く。私はボランティアで結婚したんだよ。
発起人と、計画の話。
(直樹:そっか。雛菊さんってそういう人だったのか。悪いことをしてしまった)
◆承 雛菊について、2自分との対比
・いろいろ考えていると、やってくる雛菊の父親(??)と会話をする?
「お父さんですか? ストーカーですか?」
「……私はただ、城ヶ崎雛菊を見守るものだ」
「私には、今年16になる娘がいる。だが、仲があまり良いとはいえない。結婚に関してはあまり話せず、遠くから見ている事しかできない」
「本当に好きなんだな?」
「は、はい」(と言いつつも罪悪感。違う)
(直樹:本当に、こんな風にして結婚の話を進めていいんだろうか。嘘をついている。好きでもない。ヒナギクさんもぼくも)
(??:君たちは結婚してくれ!)
「私は、娘をもつ一人の父親として君に言う。娘の結婚というのは、とても意味をもつものだ。特に命もかかっている。しかしその先の一生もかかっているから、焦って欲しくもないと思う」
君は本当にそれでいいのか。雛菊の事を背負えるのか?彼女を幸せにできるのか?結婚してそれで終わりではないんだぞ。
??「君には、彼女のすべてを知ってほしい」
雛菊が過去にしたという演説の事を知る。実際に見る?一時期ネット上に拡散されていたというそれは、今は消されてしまったけれど。個人の中には残っていた。
君はこれでも雛菊と結婚するのか?
君にひとつ教えてあげよう。このまま雛菊と結婚すれば鐘の音はなる。
すみれとは、わからないな。まだ不確定だ。
生きるか死ぬか、じゃない。愛を信じられるのか信じられないのか、という事だ。
その演説を見たうえで、直樹は走り出す。
雛菊の映像を見せられる。それによって、雛菊に興味をもつ。
鐘を鳴らせなくても立ち向かったという彼女の話を聞きたいと思う。
「行くのか?」「はい」「私の事は、雛菊には内緒にしてくれ。あまりいい関係ではないからな」
◆転 ★☆クライマックス☆★ 雛菊について3、すみれの事も聞きつつ励まされる。
そして雛菊のところへ。
そこで言葉
「私に同情しなくていいわ。これは自業自得」むしろそんな私を助けてくれたのは先輩なの。だから、先輩を助けてあげて。
苛立ったわ。でも、傍にいたの。誰よりもはやく傍にきて、そして言ったわ。「菊ちゃんはすごいねぇって」
「結婚式の前日に、私は幼馴染と喫茶店に行った。そこで先輩と会った。だから、先輩は察していたの。私がちゃんと幼馴染と付き合っていた事を察して、それで尊敬するって言ってくれた」「汚名をかぶったんだね。そんなに他人を思いやる事ができるのは、どうしてかなぁ。それが恋なのかなぁ。そんなに激しい恋ってどういうものなんだろう。わたしのは、ただのすりこみかもしれないって思うよ」
それよりも貴方は、すみれ先輩の事を考えて
結婚できないかもしれない。そうして不安なのはみんな一緒なんだ。
それどころか、結婚できないことが決まっていて、不安な人もいるんだ。
そんな中であがく人もいるんだ。だったらもう、頑張るしかないじゃないか。
★クライマックス★
自分が雛菊と結婚して生き延びるのか。
それとも――鳴らない可能性があっても、すみれと結婚する道を選ぶのか。
悩んだ末に、後者を選ぶ。
⇒なぜ後者を選べるのか? 理由は?
「自分が他の人と結婚して生きていくのも、すみれが他の人と結婚してしまうのも嫌だと思う」から。
「ごめんなさい。ぼくには、他に好きな人がいます。どんなに責められても、その人が大事です。だから、行きます!」
その後、雛菊にも挨拶に行く。
ぼくはやっぱり君と結婚できない。
待ちなさい。ちょっと少ないけど、まぁいいわ。水、ぶっかけていきなさいよ。は、はい!
(直樹:過去の雛菊さんの言う通りだ。彼女みたいに、鳴らせばよかったのか)
18歳だったらあやまる。17歳だったら普通に。
とにかく戦え。もう逃げない。なぁなぁにしない。
◆結
すみれのところに行く。出会った場所で
泣いているすみれ。雛菊からすべてのネタばらしをされたから?
のほほんすみれ。
「鐘が鳴らなくてもいいの?」「大丈夫。鳴らしてみせるから」
すみれ「私もね、直くんみたいに頑張って結婚相手を探さなきゃって思ったんだよ。でも、見つからなくってね。せっかく告白してくれても、他の人が好きなままだと答えられないなって想って。だから、直くんの事を過去の事にしようと思ったんだけどね、うまく忘れられなくってね。……ごめんね」
「ごめん。もう一度……いや。最初からはじめてください。付き合ってください!」
「じゃあ私からも。結婚してください」
「……っ、はい!」
————エピローグ—
無事に鐘の音がなる。
そしてすべてのネタバラシ。
隠していること
※雛菊はすみれのために画策している
※椿もグル
※鐘を鳴らしたのは嘘
※雛菊は噂通りの人間ではない