【ウォーターフェニックス作品キャラクター対談 第9回】『結婚主義国家』【茜】

本連載について
今までのウォーターフェニックスの作品のキャラクターにスポットをあてて
企画担当のケイ茶とシナリオ・イラスト担当のRの対談を文字にしたものです。

不定期連載で日曜日に掲載していきます。

★注意
・「結婚主義国家」本編についての重大なネタバレあり
・他のウォーターフェニックス作品のキャラについても、大きなネタバレではないものの(それぞれの作品の序盤でわかる程度の情報に)触れている部分があります

【ウォーターフェニックス作品キャラクター対談 第9回】
『結婚主義国家』【茜】

◆茜の性格のここが好き

【ケイ茶】素で明るくていいよね。
【R】面倒見も良いし、いいよね。
とても良い子。無理もしていないし。気が付いたら人のために動いちゃうところも好感がもてる。
【ケイ茶】茜は色々な人を助けるよね。
【R】茜は誰でも助けちゃうからね。
作中で一番多くの人を助けているんじゃないかな?
雛菊を助けて、健一郎も結果的に助けて、ガーベラも助けてる。
【ケイ茶】あー、ガーベラの話は最初からお世話になっていたりしたよね。
【R】完全に助けになったかはわからないけれど、桜もお世話になっているし。
シナリオライターとしてもすごく助かるキャラ。誰かが困っている時、気が付くと茜が自然に現れる。
茜だったらここにいそうだな!ってイメ―ジ。
たぶん、他にも見えないところで間接的に人を助けていると思う。
【ケイ茶】なるほどね。

【R】ガーベラの話(変人縁談)を書く時も、「ガーベラを助けてくれるのは誰だろう?」と考えた時に思いついたのは茜だった。
自然に茜が現れて、勝手に狐面を渡していた。
【ケイ茶】すぐ出てやる事をやって、すぐに消えるイメージだね。
【R】そうだね。助けるけど恩着せがましわけじゃなくて、「力になれて良かった。スッキリした!」って感じで去っていく。
【ケイ茶】うんうん。
【R】そういうところは良いところだよね。
自己犠牲精神が強すぎるのは良くない所ではあるんだけどね。
【ケイ茶】自己犠牲が高いのは問題点だよね
【R】基本的には気持ち良いキャラで、暗い気持ちもあんまり抱えていなくて励ましてくれる。
ちゃんと秘密にするべき事は隠しておいてくれる。雛菊の事も話さないし。
下手な人に言うとすぐにバレて問題になってしまうような事も、ちゃんと自分で抱えていられる。
基本的に優しいし見返りを求めない。
【ケイ茶】椿とも付き合えているしね!
【R】そこは具体的には本編で描いていないけれど、椿も茜のそういうところには度々救われていたんだと思う。
椿自体が人を寄せ付けない所があるけど、茜が横にいる事で他の人も椿と関わりやすくなっているはず。
【ケイ茶】緩衝材みたいな感じとか、くっつける役割だよね?
【R】そうだね。
椿の言葉がちょっとキツかったりわかりにくかったりする時、その部分を翻訳して柔らかくしてくれる。ってことはあると思う。
【ケイ茶】確かにそんなイメージができるかも。
【R】こういう人がグループにいてくれると助かるよね。

◆茜の見た目のここが好き

【ケイ茶】キリっとした感じでいいよね。
【R】ショートへアだったりとか?
【ケイ茶】表情とかも。
【R】全体的に爽やかだよね。明るいから活発そうな髪型にしてみた。
自分の中では、その当時あんまり描かない髪型にしたかな(当時はロングばかり描いていたから)
そもそも活発なキャラをあんまり描かない方だから、そういう意味では明るくなって良かったかな。
色合いとしても黄色とかベージュとか、こういう明るさはあんまり使ってこなかったから新鮮だった。
【ケイ茶】カチューシャを付けているのも珍しいかな?
【R】そうだね。運動するうえで髪を固定したい方かなと思って付けた記憶がある。
ヘアピンもそうだね。動きやすさ。
ヘアピンといえば、目立ちにくいけど、(花の)アカネを模した飾りがちゃんとついている。
【ケイ茶】ああ。「名前と同じものを持っていると愛される、というおまじない」の。
【R】そう。ヘアピンは彩芽から貰った物だけど、茜は親からもアカネを模した物を貰っていると思う。
ちゃんと、色んな人から愛されているんだよ。
【ケイ茶】そんな感じがするね。
だから笑顔も自然だし、いいよね。
でも、苦しむ顔も(主にスチルで)多いから、普段の姿との対比になっているように思えた。
【R】その顔が多いのは……健一郎が悪いね!
【ケイ茶】そうだね!

【R】笑顔は描いていて良かった。楽しい。
あと、地味に気に入っているのは教室でのスチルかな。
【ケイ茶】雰囲気が?
【R】絵として。
静かな中で一人だけ頑張っている感じがお気に入りポイントかな。
わかりやすい激しい感情じゃなくて、秘めた決意を感じるシーンで良い雰囲気を出せたんじゃないかと。

【ケイ茶】他に好きな絵はある?
【R】そうだね、ハサミを向けている夕焼けのシーンの絵も好きかな。必死な感じが。
基本的に茜は他人に害を与える性格じゃない。
でも、この話の茜は他の話で見る茜と違って、自分自身の気持ちを強く出している。
ただ優しく明るいだけの人じゃないっていうところがわかる。
熱くぶつかっている所が好き!
【ケイ茶】他の話では優しい笑顔ばっかりだもんね。
【R】そうだね。優しく楽しそうにして微笑んで帰っていく感じ
信治の時も必死の顔はするだけど、ここまでじゃない。必死さよりも心配の方が勝っている。
でも、健一郎に対しては怒りも混じっているのがお気に入り。
ここでしか見る事ができない姿。
【ケイ茶】たしかに。そういう意味では、茜は健一郎の前の方が素直なんだね。
【R】なりふり構っていられない。放っておいたら健一郎が死んでしまう。って追い詰められた結果ではあるけどね。
結果的に、健一郎は他の人よりも茜の気持ちを引き出せていると思う。

◆シナリオで大変だったところ、上手く描けたところ

【ケイ茶】結構苦労したんだったよね?
【R】かなり苦労したね。
【ケイ茶】だよね。修正バージョンをたくさん読んだ記憶がある。
【R】結局、健一郎の心情が複雑だからね。
彩芽の事もどう区切りをつけたらいいんだろう?とか、扱い方が難しかった。
たしか、この話を書く事になったから短編連作が決まったはず。
【ケイ茶】雛菊の話で出てきた茜をそのままにしておけなかったから、ここで追加されたんだったね。
【R】そう。茜が、信治と雛菊にとって都合が良すぎる存在であまりにも可哀想だった。
茜が信治と雛菊の犠牲になって、信治と(お互いを思いやれる人同士とはいえ)気まずい結婚生活を送っていくのは嫌だなと思って。
この話が生まれた。
【ケイ茶】たしかに。そこは描いて欲しいところだと思うよね!
【R】そこから考えていったら、「じゃあ彼女が殺された男性の話も描いてみよう」と決まって……という感じ。
【ケイ茶】なるほど。茜の相手として、描きたいシチュエーションの男性キャラも考えてみたわけだね。

【R】ただ、そもそも得意とするタイプのシナリオじゃないんだよね。
1人の男性を2人の女性が好き。ってかたちになると、三角関係になってしまうから……。
三角関係があまりにも苦手で相当苦労しているね。
【ケイ茶】かなり頑張って書いたシナリオだね。
【R】個人的な好みとして、主人公には一途でいて欲しいから。難しい。
これは健一郎の話とも繋がってくるんだけど、いきなり彩芽への想いを捨ててほしくないんだよ。
【ケイ茶】昴の時も同じような事を言っていたね。
【R】そう。すぐに想いを捨ててしまう主人公でいてほしくない。
でも、健一郎が彩芽への想いを引きずり続けたまま茜と結婚したら、彩芽の代わりにされてしまう。それはもっと可哀想。
というところでかなり悩んだかな。
【ケイ茶】うんうん。
【R】かといって、茜が彩芽から健一郎を奪った。みたいになるのも嫌だったから。
そこも含めて彩芽の性格をどうするのか?という部分も悩んだ。
【ケイ茶】悩むところばかりだね。
【R】だから一旦は仮のままシナリオを書き終えて。
最後の話(愛情試験)を考え始めた時に、ようやく狐面を付けた存在(桜)が出てきて、その存在込みの話に修正したかな。
【ケイ茶】あー。じゃあかなり長くにわたって試行錯誤した話だったわけだね。
【R】そうだね。
最初の方はもうちょっと本当にシンプルだったというか、まず完成されられなかったところはあったかな。
書き直しが多すぎて、初稿がどうだったのか覚えていないくらい。
【ケイ茶】色々なパターンがあったような気がする。
難航しているなーというのは当時も感じていたし。

【ケイ茶】上手く描けたところは?
【R】上手く描けた……というと難しい。それこそ試行錯誤の末に書き終えたから、頑張って形にしたという感覚の方が強いかな。
ちゃんと気に入っているところはあるけどね。
話そのものというよりも、茜というキャラクターは上手く描けたと思っているかな。
茜は本当に、他の話で自由に動いてくれた。
【ケイ茶】本当に。出現率が高いよね。
【R】この話を書く上で苦労して何度も書き直した分、茜の事が理解できた。
だから他の話だと茜が動きやすくて、ガーベラの時も色々なところでフォローしてくれたね。
【ケイ茶】このシナリオを描き切ったからこそ、他のシナリオで生き生きと動く茜が見れたわけだね!
【R】そういう感じかな。

◆現実にいたとしたら?

【ケイ茶】普通に溶け込めているよね。どこかにいそう。
【R】そうだね。
というより、茜は実際にいた人をモデルにしているところがあるからね。
【ケイ茶】そうなんだ?
【R】「この人」という決まった相手がいるわけじゃないよ。
自分が出会った様々な人達の中で、優しかった人達が何人もいるわけで。
そういった、「みんなから好かれている優しかった人達」の集合体が茜。善意の塊。
【ケイ茶】なるほど。
【R】だから、普通にいたら関わりたい相手だね。
ただ、茜にとっての一番の親友や恋人になるのは難しそう。
人気もあるし、モテると思うよ!
【ケイ茶】たしかに。大勢の友人の中の1人にはなりそうかな。
それでも楽しく過ごせるだろうけどね。

◆キャラのこだわり(企画やシナリオなどにおいて)

【ケイ茶】こだわりは?
【R】茜に関してはあんまり意識していないかな。こだわりを気にするまでもなく、勝手に動いた感じがある。
特に描きやすかったのは、他の話に出てくる茜だね。
何度も言ってるけど、勝手に他人を助けるために動いてくれた。
【ケイ茶】自分の話以外で生き生きとしていた感じか。
【R】うん。なんでもやってくれた。
【ケイ茶】行動的だよね。

【R】ただ、その分、自分を後回しにしがちなところがある。
だから放っておくと茜が苦しんでしまう。
そういう意味では、どうすれば茜を幸せにできるのか、が主な悩みだったかな。
【ケイ茶】しっかりと茜を幸せにさせてあげたい!というのがこだわりってことかな?
【R】そうだね。
彩芽から無理やり奪った事にはしたくなかったし、周りから祝福されないのも嫌。茜はちゃんと誰かに大切にされてほしかった。
健一郎の恋心がすぐに変わってほしくはないけど、茜をないがしろにするのも嫌。
信治にも言えるんだけど、一時的で打算を含んだ結婚生活だとしても、茜の事を雑に扱ってほしくなかった。
茜がすぐに自分をないがしろにして、雑な扱いを受け入れてしまうからこそ、周りがそういう扱いをしないように気を付けた。
【ケイ茶】茜を幸せにしようプロジェクトだね!
【R】そうだね。それがこの話を書き始めたキッカケでもあるし、重視していた部分だね。

◆他のキャラともっと絡ませてみたかった・他作品のキャラと会ったとしたら?

【ケイ茶】作品内での絡みはかなり多いよね!
【R】とにかく色々なところに現れたね。
【ケイ茶】ちょこちょこ出て、すぐいなくなって……の繰り返しだったね(笑)
それぐらい社交的だから、他の作品でも問題なく関われそうだね。
【R】そうだね。ある程度の相手は許容できる気がする。
ウォーターフェニックスの主人公は厄介な人も多いけど、茜は誰に対してもちゃんと向き合おうとするだろうね。
(色々と問題がある)鏡夜とか氷河とか、普通の人だと少し距離を置くような相手でも助けようとしてくれると思う!
入院中の豹馬相手だとしても、根気強く接してくれそうかな。
【ケイ茶】すごい。茜、頑張って!
【R】ただ、そうやって助けようとすると、茜は疲れちゃうだろうから……。
健一郎がいるんだったらそこをフォローしてあげてほしい。
椿もいるなら、椿もきっと茜を支えようとするだろうね。
【ケイ茶】なるほどね。
【R】茜はすぐに頑張り過ぎてしまうからね。
アーキタイプ・アーカディアでは生き残れないと思う。
すぐに記憶カードを他人に渡して、消滅しそう。
【ケイ茶】そっか! それはよくないね。
【R】それに、感情移入しすぎてすぐにモンスター化しそう。
【ケイ茶】あー、確かにモンスター化しそうな感じだ!
【R】うん。
だから、基本的に茜1人だとアキアカの世界では生き残れる気がしないね。
茜の事は誰かが守らなきゃいけない。
【ケイ茶】こういう子は確かに真っ先にやられそうだ……。

【R】他は、ヒロイン達の事もすごく親身に助けてくれるだろうし。
茜の事を嫌う人は、基本的にはいないんじゃないかな?
いるとしたら、ひねくれ者のコロネくらいかな?
【ケイ茶】まあまあ、確かに!
【R】コロネはこういうタイプが特に苦手だから。
見返りなく人を助けて、自然に人から囲まれている人を見ると嫉妬してしまうはず。
【ケイ茶】じゃあ、敵対する?
【R】そうだね。
ただ、コロネもひねくれてはいるけど、根が腐っているわけではないからね。
茜が粘り強く頑張れば認めてもらえる気がする。
コミュニケーション能力は高いからね!
【ケイ茶】たしかに。
【R】「結婚主義国家」の中でも厄介な方の椿と関われているから、だいたいのキャラは仲良くなれると思う。
【ケイ茶】椿って厄介なんだ?
【R】「知人」の先に踏み込むには厄介だね。
一旦辛辣な事を言って距離をとろうとしてくるタイプ。
たとえば、茜には「それ、偽善じゃないですか」とか。「人の事ばかり気にして動いてる暇あるんですか」とか。
そういう言葉を聞いても、茜はひるまずに「私の事心配して言ってくれてるんだ。ありがとう」って、ちゃんと椿の真意まで理解して返してきたと思う。
だから友人関係になっている。
【ケイ茶】なるほど。
【R】健一郎も状況的に色々抱えていてややこしかったし。
ガーベラも、まず話をしてくれない状態だったり……。
茜は「結婚主義国家」内でも関わりにくい人達とちゃんと関われているから、粘り強いはず。
【ケイ茶】すごいね!
【R】ただ、やっぱり自分をないがしろにする事だけ気を付けないといけないかな。
他人の言葉で潰れてしまう方じゃなくて、自分が生み出す責任感で潰れてしまう。
だから、やっぱり「健一郎がその辺りを上手く支えてくれるなら」という条件付きで、茜は誰とでも関わっていけると思う。
【ケイ茶】なるほど。そこは健一郎の頑張りに期待だね。

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