企画編66「落ち込んだ時、上手くいかない時のモチベーションの上げ方」 第102回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第102回 企画編66「落ち込んだ時、上手くいかない時のモチベーションの上げ方」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。
ケイ茶です。
今回は、モチベーションの上げ方、維持のし方について。
基本的に、ノベルゲーム作りはよほどの短編でもない限り、数日、数週間で終わるものではありません!
数か月、もしかすると数年のプロジェクトになるものです。
その間、メンバー全員、そして自分自身のモチベーションはどのように上げるべきか、維持するべきなのか。
あくまで、個人的なモチベーションの維持の仕方、上げ方ですので、参考になるかはわかりませんが、書いてみようと思います。
なによりも「自分がやっている事が好きな事と」自覚する事が大切。
作りたくなくてノベルゲームを作っている人には当てはまらない方法です。
が、基本的に「ノベルゲームを作っている人」は物語が好きであったり、ゲームが好きであったり、好きなノベルゲーム作品があるんじゃないでしょうか?
(そうでないなら、なぜノベルゲームを作っているのか?と思ってしまいますし、嫌いなものにモチベーションを維持できるとは思えません)
もちろん、ノベルゲームが好きだから、作るのも楽しい!好き!と完全になるわけではありません。
他の記事でも書きましたが、基本的には辛いことや大変な事、面倒くさい事の方が多いものです。
でも、貴方にとって、そのゲームを作りたい理由は?
好きだから作りたいと思ったのではないでしょうか?
という事で、まずは「自分が今やっているのは好きな事」だと理解した上で、そのゲームが完成した時に自分が得る事が出来るものを想像してみましょう!
プレイしてくれた方からの「面白かった」という感想?
自分が作りたかった世界観をノベルゲームで表現した事の達成感?
同じものが好きな者同士でゲームを作りあげたことへの達成感?
自分のゲームが売れた時の事を考えてのサクセスストーリー?
・・・正直なところ、なんでも良いのです!
自分はなぜそのゲームを作りたいと思ったのか、何を求めているのか。
完成した後の楽しい妄想をして、完成させなきゃ!完成させたい!と自分自身のやる気を高める方法です。
そう言っても、開発途中で反応もないし、前作もプレイヤーからの反応なかったし・・・。
とモチベーションが上がらない方へ。
もしかしたら、次は何らかの反応があるかもしれません!
そこは根拠のない自信で良いので、自分は面白いものを作っているんだ!と自分に暗示をかけてしまいましょう。
結果として、反応が無かったとしても、まだ次があります。
諦めてしまえば、そこで貴方が望んでいた結果を得る事は出来ません。
しかし、諦めなければ次こそは貴方の望んでいた結果がついてくるかもしれないじゃないですか!
根拠のない自信を持ってみましょう。
そして、成功した自分、自分の求めている結果を達成した自分を妄想して、モチベーションをあげてみましょう。
それでも上がらない時は・・・
「自分の好きなもの・作品」を楽しみましょう!
例えば、私なんかはノベルゲームを作りたいと思った理由は「色々な面白い作品(物語)を見て、自分でも作ってみたい」
「人に面白いと思ってもらえる物語をつくりたい」と思ったからです。
なので、自分がこういう作品を作りたいな。と思った作品が沢山あります。
落ち込んでしまった時、目指すべきものが分からなくなった時にはよく好きな作品を見ています。
あー、この物語は何度見ても面白いな!
とか、このキャラはやっぱり可愛いな~。と自分の好きな作品からやる気と夢を貰います。
そして、やっぱり自分はこういう作品が作りたかったんだ!
と思いだし、再び自分の作っているものと向かい合う事ができるようになります。
なので、詰まってしまった時、やる気が出ない時は一旦作業を中断し、自分の好きな作品を一気に楽しんでみてはどうでしょうか?
あとは、作品を制作途中でもモチベーションを上げる方法があります。
それは・・・
同人ゲームなら、途中で体験版を出すのもあり。しかし、マイナスに働く事も。
商業ゲームでは難しい方法ですが、同人ゲームなら「体験版」を定期的にバージョンアップさせていき、一定期間ごとにプレイヤーさんからの反応を貰う。
という方法もあります。
これであれば、自分達が作っている作品に対する感想が一定期間ごとに貰えるので、自分自身、そしてメンバー全員のモチベーションアップにもつながると思います。
「ここまで楽しんでくれた人がいる」「次も期待してもらっている」⇒じゃあ、継続して頑張らないと!という感じですね。
ただし!大きな問題として「そもそも、反応が全くない!」という事もあります。
知名度のせいなのかもしれませんし、プレイして面白くなかったから反応が無い。
という可能性もあります。
多分、同人で完結まで持っていけないサークルが多い、体験版だけを出して完成しないのは上記の理由が大きいかと思います。
「無反応」これが制作者にとっては一番ダメージが大きいですから・・・。
これに関しては心を強くもつしかありません。
今回が駄目でも、完成はさせる!そして、次の作品では絶対に面白いと思う物を出すんだ!くらいに思うしかありません。
そして「反応が無い事が当たり前」と割り切ってしまいましょう。
逆に「反応があったら凄い!」と反応がある事の方が珍しく、反応して貰ったらその時は喜べば良いのです。
プレイヤーの皆さんへ。
基本的に、同人ゲームでも商業ゲームでも「クリエイター」は皆さんからの反応をかなり気にしていると思います。
面白くない、自分に合わない作品に無理に反応する必要はありません。
でも、本当に面白いと思って、その作品に対する反応がほとんど無かったら(コメントもなかったり、評価がついていない場合)
作者さんにメールの一つやコメントの一つ。
点数でレビューするサイトだったら点数だけを記入するでも良いです。
何らかの反応をしてくれると、多分喜んでくれると思いますし、貴方のその行動が「その作品を助ける事」「続編が作られる事」に繋がっていくと思うのです!
面白かった作品は、面白かったよ~!と伝える。それだけで、作者さんも作品も救われると思うから。
まあ、時として厳しい意見も作品のクオリティを上げることになる可能性もありますので、上手く使い分けてくださいませ。
特に同人ゲームの場合は、趣味で作っている方が多いと思うので、プレイヤーの皆さんの反応があるだけで、モチベーションにダイレクトに影響します。
(更に無料で提供というサークルさんの場合には、売上ではなく、反応がダイレクトにプレゼントになります)
有料の場合は、作品の対価としてしっかりとお金を出す事。
それが次の作品へと繋がっていくと思いますので、好きなサークルさんは応援すると良いかと思います!
次回は「逆にモチベーションが高すぎてテンションが上がった時に注意すべき事」について書いてみます。