企画編6「アイディアがまとまったらググってみよう!」 第8回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第8回 「アイディアがまとまったらググってみよう!」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
<企画編 一覧>
企画編1「ヤツ(アイディア)はどこからやってくる?」
ケイ茶です。
前回まででとりあえず、苦しみながらアイディアを出す。という話をしました。
では、次は何をするのか。
設定や世界観、キャラクターをより掘り下げていく?
ちょっと待って。私の場合はここで一回アイディアを検索エンジン(グーグルとか、ヤフーとか)で検索をかけます。
◆私がアイディアを検索する理由
ハッキリ言えば、自分が出したアイディアと同じようなアイディアや作品が既に世の中にあるかどうか。
それを調べるためです。
自分から出たアイディアなので堂々としていれば良いという意見もあると思います。
もちろん、そう考えてあえて検索をしないのもありだと私は思います。
でも、私は検索しちゃいますね。
特にメインとなる部分は絶対に検索をかけます。
例えば、今はネタバレになるので詳細は書きませんが「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」においては
「○○のために△△する」と検索をして、作品と言う意味ではひっかからなかったのを確認しています。
※それに関連するものはひっかかりました。
ここで、ようやくこの作品で勝負できる!と私は思うのです。
◆もし、検索して類似作品が出てきたら?
この可能性も高いと思います。
クリエイターは皆考えているわけですし、世の中に同じような事を考える人は沢山いるでしょう。
物語の数だって過去~現代で数え切れないほどあります。
だから、どこかしらで類似作品と出会うことはあります。
そんな時は貴方だったらどうしますか?
私の場合は、被っても許容できる部分(被ってもOKなところ)と許容できない部分(被ってしまってはダメ)を決めます。
具体的な例を出してみますね。
世界を救うと予言された若者が、魔王を倒す物語。
若者は実は魔王になるために魔王を倒すという裏の目的がある。
魔王は実は、世界を苦しめるフリをして、予言の若者が魔王になるのを阻止している。
ここで、検索をかけます。
「若者 魔王を倒す 物語」
⇒多分類似作品は沢山、出てきます。
こっちは別に被っても問題ないと考えます。
問題は次の部分。
若者は実は魔王になるために魔王を倒すという裏の目的がある。
魔王は実は、世界を苦しめるフリをして、予言の若者が魔王になるのを阻止している。
このあたりの物語の驚きにつながる部分は被って欲しくない。
もしも、検索をして同じような物語が出てきたら、私だったらこの企画をやめてしまうか、別のアイディアを加えるか検討します。
◆でも、あんまり神経質にならない方が良い
企画を検索している私ですが、あんまり神経質にはなり過ぎない方が良いと思っています。
前述したように、世の中にある作品は星の数。同じように考える人間だって沢山います。
完全なオリジナルはあり得ない。
あくまで、今までの作品で使われた要素をいかに上手く調合できているのか。という話だからです。
それに、なんだかんだで自分達の作品は「ウォーターフェニックスらしさが」が出ているんじゃないかな。とは思っています(自信持ちすぎ?)
キャラクターとか設定とか、物語の展開とか。
設定が似ていても、ちょっと何かが違っていれば、それは新しいもの。
なので、パクリはいけませんが、ある程度のアイディア被りは仕方が無いと思った方が良いです。
王道には王道のよさがあります。
今までになかった物を作るのも一つの手ですが、王道をいかに上手く見せるのか。それはそれでアリだと思うのです。
最後に、これを書いてしまうと後で突っ込まれると痛いのですが・・・。
多分
「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」のヒロインの設定。
「十二死学園(仮)」の主人公の設定。
これに関しては類似の物語が無い。
と思うんですよね(さすがに断言はできない。でも検索した感じでは)
「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」のヒロインの設定の一部は、とある漫画で「あっ!ここであったか。確かにそうだよな~」
と思いました。
それが主題ではなく、とある1話の事なんですが、やっぱり完全オリジナルは不可能なのかな?と感じた瞬間でもあります。
さて、次回は個人的に思っている「作っている時に怖い、アイディアかぶり」という話。
その次は「何よりもキャラクターとアクションが大切だ」を予定しています。
“企画編6「アイディアがまとまったらググってみよう!」 第8回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた” に対して5件のコメントがあります。