ゲーム化作業編4「どこまで自分達で作る? 何を他の人にお願いする?」 第58回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた
第58回 ゲーム化作業編4「どこまで自分達で作る? 何を他の人にお願いする?」
執筆者:企画担当 ケイ茶
他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。
ケイ茶です。
今回は、各種ゲーム用の素材をどのように、誰が準備するのかという事について。
基本的なノベルゲームの素材は
・企画
・シナリオ
・BGM・SE
・音声
・イラスト
・プログラム、スクリプト
・その他、動画素材(PV等)、CG素材など。
さて、このうち貴方達のグループで作ることが出来る素材はいくつありますか?
まずは自分達が作ることができる素材を把握しましょう。
(自分達で準備できる素材)
ウォーターフェニックスの場合は以下のようになります。
・企画○
・シナリオ○
・BGM・SE×
・音声×
・イラスト△
・プログラム、スクリプト△
・その他、動画素材(PV等)、CG素材など。○
完全に用意出来る素材は「企画」「シナリオ」「その他」となります。
そして、ある程度用意できるけれど外部の方に頼む必要があるものは「イラスト」「スクリプト」です。
完全に外部の方にお願いしないと用意できないものが「BGM・SE」「音声」になります。
さて、次の問題として
必要な素材をどこから調達してくるのか、どう準備するのか?
まず、自分達で作ることができる素材は問題ありませんよね。
それ以外の、他の方に頼む必要がある、外部から準備する必要がある素材。
これをどうするのか。
色々な方法がありますが、代表的なものを書いてみます。
1・有償で依頼する(企業や個人)
自分達の作品にあわせて、オリジナルの素材を作ってもらう場合はこれが一番現実的だと思います。
その場合はどの方、企業にお願いするのかを検討する事からはじめます。
その後、打ち合わせをして「いくらでお願いするのか」「納期はいつまでか」をしっかりと決めておきましょう。
基本的には2,3の方法よりは確実に自分達に必要な素材を得る事ができます。
ただし、その分お金もかかりますし、管理、打ち合わせも必須になりますので、大変ではあります。
2.無償で依頼する(個人)
これは企業では利用できないと思います。
ただし、同人サークルの場合は、自分のゲームに賛同する方、手伝ってくれるという方が出てきて、無償で引き受けてくれるかもしれません。
しかし、この方法はあくまでボランティアのようなものですので、確実性はありません。
途中で抜けられてしまったり、思っていたよりも質が悪くても文句はあまり言えないでしょう。
(言える方もいるかもしれませんが、手伝ってもらっているという意識が必要かと思います!)
3.フリー素材を利用する
これも同人ゲームであれば一般的な方法だと思います。
私もよく使っていたのが「音楽素材」と「イラストの背景素材」です。
音楽は自分達で作れなかったので、基本的に同人ゲームの時はフリー素材に頼りっきりでした。
色々なサイトがありますが、質が高くて、これをフリーで使って良いの!?
というものもありますので、調べてみると良いと思います。
ただ、問題点として「誰でも使える」ため、有名サイトの素材は他の方も使っています。
=他のゲームや、他の作品と音楽やイラスト等が被ってしまう。という問題はあります。
なので、フリー素材を使った部分は他との差別化という点では弱くなってしまいます。
4.フリー素材集を購入する
こちらは3のフリー素材に近いのですが、有料で購入する事になります。
本で売られていたり、ネット上で販売されています。
有料のため、無償のフリー素材よりは被る可能性が少なくなると思いますし、価格としてもそこまで高くはないので、良い素材があればお勧めできます。
基本的に自分ひとりではゲームは作れない!
そのため、手伝ってくれた方、協力してくれた方への感謝は忘れないようにしましょう。
ただし、基本的にはと書きましたが、一人で作ると言う強い意志を持った方。
それも可能です!
例えば、自分で企画とシナリオだけやれば、他の素材はフリー素材を利用する。
あ、これでは基本は自分ひとりですが、フリー素材を作っている方の協力があると言う事ですね。
その場合はフリー素材提供元に感謝しましょう。
(規約を守って、クレジットに表示するなど使う前に確認しましょう)
音楽もイラストも、スクリプトも全部自分で。
という方、凄いと思います。
一人作業は本当に孤独で大変かと思いますが、それを成し遂げられる力と忍耐力があれば今後にも繋がっていくと思います。
私は出来ないので、素直に凄いと思いつつ、応援したいと思います!